南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

ストライプス解散

ザ・ストライプスが活動休止、というか事実上解散っぽいですねー。

ストロークス以降ロックの温故知新な流れから色んなバンドが出てきましたが、ストライプスはなんというか行き着くところまで行ったかーというくらい「渋い」バンドでした。
そしてそれを中学生くらいの子が演奏してるという衝撃。1stが出たときはザワっとしてたものです。

スナップショット(初回生産限定低価格盤)

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  • アーティスト: ザ・ストライプス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2013/09/11
  • メディア: CD
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初めて彼らを知ったのはたしかYou can't judge a book by its coverのカバーだったんですが、ちょっとわざとらしいくらい古めかしいアレンジにビビりつつ気に入りました。 

デビュー当時は結構THEE MICHELLE GUN ELEPHANTと比較してる人もいたように思いますが、確かにキレのいいパブロックを鳴らしてた初期のミッシェルに親しい何かを感じたもんです。
奇しくもYou can't judge〜はミッシェルもカバーしてましたね。

MAXIMUM! MAXIMUM!! MAXIMUM!!!

MAXIMUM! MAXIMUM!! MAXIMUM!!!

 

デビュー時は鳴り物入りという感じでしたが、2ndはそれほど騒がれることもなく、評価もまちまちでした。自分はEighty-fourも入ってるのでこのアルバムが1番好きなんですが、確かにストライプスが求められてる「十代の若造が大昔の音楽をハイクオリティに鳴らしてる」というアイデンティティは中途半端に損なわれてしまった感はあります。

個人的にはほとんどパロディ的ですらあった1stと違ってやりたいことやりだしたなあという感心と、あとやっぱり曲が良かったのもあり2ndはすぐにお気に入りとなりました。曲調にバリエーションもつきましたし。

3rdアルバムははっきり「がっかりムード」が漂ってた気がします。なんでだろう?Behind closed doorとか歌詞もすごいし名曲だと思うんですが。1stが50〜60年代っぽいとすると3rdは70〜80年代的というか、ザ・ジャムやスミスみたいな要素も垣間見え、ずっと色のある作品になってたのですが、やはり1st好きの方はお気に召さなかったようでしたね。

傍から見ると無理に裾野を広げようとしてイメージが散逸してしまっていたのかなあとも感じますが、アルバムごとに確実に手数を増やしていってる彼ら(それでもまだまだ二十代前半という)の今後が楽しみだったのになあと残念です。

ベストヒットUSAにも2回ほど出演してクイズに答えていた姿が印象に残ってます。

 

ライブにも行かなかったのでものすごく大ファンではありませんでしたが、あぁまた良いバンドが一つ減っちゃったなーと一抹の寂しさを覚える11月。

リトル・ヴィクトリーズ

リトル・ヴィクトリーズ

 
SPITTING IMAGE

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