南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

高木正勝さんのコンサートに行ってきた

高木正勝さんのコンサートが立川のたましんRISURUホールでやってたので観てきました。

今回のコンサートは数日前に発売したアルバムのMarginalia(マージナリア)をフィーチャーしたもの。アルバムまだ聴けていない状態で臨んだため知ってる曲が全体で一曲しかないという予習不足っぷりでした。

Marginalia

Marginalia

 

高木正勝さんの曲の中でも、自然との調和の中でインプロヴィゼーション的に作られた曲群のため派手なところが一切なく、あやうく睡魔が襲ってくるレベルの静謐な空間でした。

全曲通して「自然の中で作られた」感が伝わってくる音色で、心地よい曲が淡々と演奏されていきます。知らない曲がほとんどということもあるのでしょうが、なんというか積極的に「聴く」というよりは「聴こえてくる音に身を預ける」みたいな姿勢で座っていれば良いのではないかと思います。

高木正勝さんの曲はピアノというバリバリ西洋の楽器でありながら西洋的ではないといいますか(かと言って東洋的とも言い切れない)、「みずみずしさ」とか「光の粒子のキラキラ感」みたいなものが表れていて情景に簡単に結びつくのがすごいところ。
今回の曲目はインプロヴィゼーションから出来上がったという点からもわざとらしい構成などがないため、悪く言えば捉えどころのない曲がほとんどだったため最初は戸惑うところもありますが、BGMとして空間ごと楽しめば非常にリラックスできる良いコンサートになると思いました。

今回はコンサート後にCDまたは本の購入者に向けてのサイン会がありました。自分も謎絵といっしょに頂いてしまいました。f:id:takucat:20181123204340j:plain家宝にする。

あと本の存在は今日初めて知った。なんか吉本ばななが帯でべた褒めしてた。ウケる。

こといづ

こといづ

 

高木正勝さんはI am waterやgirlsみたいな曲も好きなんですが、tai rei tei rioみたいなわけわからんけど圧倒されるエネルギーをもつ民族音楽系の曲も好きなので、今度はバンド編成も見たいところ。(眠くならなそうだし…)

しかし、ピアノのコンサートはジョヴァンニ・アレヴィで3回ほど行ってますが余計な雑念が降ってくることが多々あるので最後まで楽しめる精神が欲しいなあと思います。瞑想でもするか…?