県に興味が、無い
地理が壊滅的に弱い。
何県に何があるのかいまいち興味が持てない。
地域の名産だのご当地土産だのという話になったときの話のネタが極端に少ない。
温泉がどこに沸いているとか、ここの土産はこの和菓子が有名とかそんなハイレベルな話ができないのは言うに及ばず、正直日本地図上のどこに何県があるのかさえ怪しい始末。
明日からこっそり宮城県と宮崎県が「俺たち、入れ替わってるー!?」になっても事件ですらない。
島根と鳥取が微妙に入れ替わって鳥根と島取になってもいっこうに差し支えない。
香川県は小さい。
神奈川県と愛知県が消え、横浜県と名古屋県が代理を務めることになったら、きっと納得の嵐が吹き荒れる。
三重県が二重になったらさすがに気づく。四重になったら画数が増え、五重になったら塔になればよい。
香川県は小さい。
国道の何号線がどの辺を通っているかも知らない。というか日本国を走る道路はすべからく国道で良いと思う。れっきとした日本の道路だ。
ところで地理が弱いと他人に知れた時の気後れ具合が比類ない。
みんなが旅行で日本全国の地理の知識を深める中、自分は自分の生活範囲の地理しか知らない。世間知らず感が最もよく表れる分野と言える。
「〇〇県と言えば、△△」。
△△には「日本」しか入れようがない。
日本列島に位置していることはおおかた間違いない。
地理の話題を振られたときは持てる知識を総動員して「わかる感じ」を演出するよりほかない。
持てる知識とは、
「北は寒い、南は暖かい、日本海側は寒く、太平洋側は暖かい」これにつきる。
青森は間違いなく寒い。
沖縄は温暖と見える。
愛知は中間で手を打つ。
そんな中、岐阜が寒かったりするのが非常に迷惑である。
中部地方としての自覚をもってほしい。
どっちつかずのモヤッとした空気が漂っているべき。
県庁所在地が厄介だ。
度を越して興味がない。
県庁以上に取るに足らない存在がない。
県名と県庁所在地名が異なるところは速やかにお引き取り願いたい。
甲府市は一生覚えられない。
津市が大津市より格下なのは字を見れば明らかだと思う。
今日も香川県は小さい。