南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

カラオケ合コンに合う洋楽10選!気になる相手を落とす定番曲!

未だ合コンに参加した経験がなく、またこれから先する予定も気概もない。

とは言え、繁殖期を迎えた男女が互いに矯めつ眇めつ品定めし合った結果、番いが形成されたりされなかったりする催しであることは理解している。
百聞は一見に如かずと言うが、一も聞けば十分、考察の余地も無い。カラオケがその催しの舞台に選ばれがちであることも当然知っている。
というわけで今回は、カラオケにおいて確実に異性をモノにできる洋楽ソングを厳選した。是非これらの曲で次々とお持ち帰りを果たし、日本の少子化に終止符を打ってほしい。
 
 
 
①MANOWAR "Warriors Of The World United"
まずは男として意識されたいなら、マノウォー 一択だ。
男のバンドである。すべてが男。なんなら男ですら大半が引いてしまうこと請け合いの男っぷり。むっちゃ男である。男でしかない。
マノウォーを熱唱するあなたから、テストステロン(男性ホルモン)がドバドバあふれ出る様子、あるいは度を越した暑苦しさを感じ、女性群はいそいそと席を立つだろう。


MANOWAR - Warriors Of The World United (Live) - OFFICIAL VIDEO

ウォーリアーズ・オブ・ザ・ワールド

ウォーリアーズ・オブ・ザ・ワールド

 

 

 
 
ファンキーなベースに性急なリズム、そしてあまりにもあけすけな歌詞に多くの女子はいろんな意味でノックアウトされること間違いない。歌詞は検索してほしい。"Snow"や"Dosed"のような美メロ曲と比較すると、同じバンドの歌とは思えない。まさしく男の唄である。
問題は、間違いなくカラオケに入っていないであろうことだが、些末なことだ。カラオケボックスにベースを持ち込み、バキバキのスラップをかませば良い。あなたのベーステクと必死の形相でのラップを見て、女性たちは次々と用事を思い出すだろう。
FREAKY STYLEY-REMASTER

FREAKY STYLEY-REMASTER

 

 

 
 
③Cannibal Corpse "Hammer Smashed Face"
悪い男はモテる。ちょいワルがもてはやされているが、どうせならちょいじゃない悪さの方がきっとモテる。ちょいじゃない悪さといえば傷害罪であるが、実際にやってしまうとお縄になることが確実なので、そこは曲で表現するのがオススメだ。カンニバル・コープス"Hammer Smashed Face(ハンマーが顔面を打ち砕く)"はそんな需要にぴったりの暴力ソングだ。
問題は英語が分かる人ですら何を歌っているのか分からない点であるが、必死でデスボを出そうとするあなたの頭がスマッシュしそうに見えるのでこれも大した問題ではない。
 
 
 
 
Napalm Death "You Suffer"
小学生のころ、足が速い男子はモテたはずだ。ある意味、彼らは慧眼の持ち主だ。容姿や財力、知性や創造性などよりもっと根本から生物としてのポテンシャルを感じ取れるのが速さである。速いことはすごいことである。力こそパワー?うるさい。速さがパワーだ。つまり曲も速ければ速いほどいい。速い曲で魅了したい…。このナパーム・デス"You Suffer"はそんな願いをかなえてくれる理想の曲である。
なんせトータル1.316秒である。すぐ終わる。速い!すごい!モテモテだ!
問題は突然あなたが発する嘔吐のような奇声でびっくりしてしまうこと、また速すぎて1曲と認識されず、あなたの歌うターンがまた続いてしまうかもしれないことだ。
 
 
The Police "Every Breath You Take"
少しベタかもしれないが、ザ・ポリスの大ヒットソングである。邦題は「見つめていたい」。印象的なアルペジオ、冬を感じさせる雰囲気と切ないメロディ、甘い歌詞。スティングになりきって歌えば、異性を虜にできるに違いない。問題はこれが純愛ソングなどではなく、ストーカーの心境を歌ったものであることだ。それを踏まえて、以下の歌詞をかみしめながら、できれば気になるあの娘を一心に見つめながら歌うといい。
 
あなたの呼吸すべて
あなたの動きすべて
あなたの壊す絆すべて
あなたの歩みすべて
僕はずっと見てるからね
 
終わるころにはカラオケボックスの前にパンダの車が止まっていることだろう。

 



The Police - Every Breath You Take (Official Music Video)

シンクロニシティー

シンクロニシティー

 

 

 
 
Deep Purple "Child In Time"
異性にモテるために重要な要素は何か。
「声量と声域」 だ。これに尽きる。
「速さ」だの「ちょいワル」だのと、そんな小細工で異性を惹きつけようなどという考えが浅ましい。無知蒙昧の戯言だ。大事なのは声がでかいこと、音域が広いことだ。狼が遠吠えするがごとく叫ぶ。これである。
その点、この曲は「アーーーーーーーーーーーァァ…」という咆哮、その野性っぷりによって異性を釘付けにできること間違いない。もはや歌詞などどうでもいい。いいだろうか。アーーーーーーーーーーーァァ…だ。
10分という潤沢な時間が与えられているのもポイントが高い。長ければ長いほどアピールの時間も多くて良い。間奏も死ぬほど長いが気にすることはない。曲は長いほど良い。常識だ。
アーーーーーーーーーーーァァ……
アーーーーーーーーーーーァァ……
アーーーーーーーーーーーァァ……
 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
チャカポコ、チャカポコ…
 
うまくいけば動画で撮影され、SNS上で拡散されまくるかもしれない。押しも押されぬスーパースターがここに誕生する。
 
 
 
System Of A Down "Chop Suey!"
「個性」の時代である。令和は平成にも増して、個性を求められる時代になる。男女関係においても当然、個性が重視される。個性が濃い者、恋を制す。
個性的というなら、この歌がピッタリだ。アコースティックな演奏に始まったかと思いきや、いきなりダウンチューニングを施したギターが変態的なリフを奏で出し、ボーカルはいきなり"Wake Up!(目覚めろ!)"と注意を喚起し、舌がもつれそうなフレーズを歌い上げ、"You Wanted To!"とコールアンドレスポンスでやるべきことを一人でやってのけたかと思いきや、途端にメロウなコーラスに移り、美しいメロディに酔いしれていたところ突然"DIEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!"と死を叫び出す。
 
個性的だ。地球環境にいかなる厳しい変化が訪れようとも、こいつだけはきっと遺伝子変異で生き残るだろうと思わせるほどの個性。モテへ直結することだろう。
タイトルは「雑炊の名前」であり内容が「自殺についての歌」なのが理解されにくいかもしれないが、うまくいけば意中のあの娘が良いメンタルヘルスを紹介してくれるかもしれない。
 
 
カラオケで参加者の知らない曲を歌うのは自慰行為だ。誰もが知っている曲がいい。
ならば『国歌』しかない。世代も性別も問わないし、共通項としてはこの上ない。
上声部と下声部に分かれ、デュエットを試してみると良い。
きっと二人の間にはむくむくと愛国心が芽生えていくことだろう。
熱が入りすぎるとちょっと政治的に熱心すぎる人に見られてしまう可能性があるので注意が必要だ。
 
 
飽きたのでここで筆を置こうと思います。洋楽でも10選でもなくなってしまったけど知らね