南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

【amazarashi】ZEPP NAGOYA 6.2 未来になれなかった全ての夜に

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amazarashiのライブはいつも情報量がすごい。

 

スクリーンに投影される無数の文字と、幕越しにうっすら見えるバンドの熱演と、生生しいバンドサウンドとエレクトロっぽい音色が混じっているために、たぶんamazarashiを知らない人が見たら消化不良を起こすくらいの情報量が襲ってくる。

今回のライブもまた数々の鋭かったり優しかったりする言葉にやられたはずなのに、思い出そうとすると中々出て来なかったりします。

 

「未来になれなかった全ての夜に」と題されたライブの中に、おそらく皆自己投影するところが少なからずあったはず。孤独や挫折や世間との不協和について歌う歌詞に共感し、共感するだけではなくそれに対する答えみたいなものも同時に得ようとするため、みんな飼い主が帰ってきた足音に気づいた犬のごとく一心にステージを見ていて、いつも通り異様なライブなのでした。

 

なんとなく「未来になれなかった全ての夜に」という題名からすると過去のレパートリーが多いのかと思いましたが、「さよならごっこ」や「リビングデッド」をはじめとして新しめの曲が多い印象で、その中に「ひかり」など最初期の曲も混ぜ込まれているようなセットリストでした。

 

特筆するところだと、今回「空洞空洞」のかっこよさを再認識しました。実験的な音作りが目立つのですが、ゾクッとするサビに万感の気持ちが溢れてきて、泣くような類じゃないのにウルッとくる、そんな瞬間がamazarashiのライブにはよくある。

 

 

さて「月曜日」を聴いたライブの翌日は月曜日で、どんな気持ちで週明けを迎えればいいんだろうと思いながら帰路につきます。

嫌なこと嫌っていうの、そんなに自分勝手かな。働きたくない。