南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

高速道路とかで見える山間部の村落で暮らす妄想をする

高速道路をHighway Starを聴きながら爆走していると(法定速度遵守)、ふと山間部に集落が見えることがあります。まさしく、垣間見えるわけです。

 

畢竟、高速というのは高い所に走っているので、それら集落を見下ろす形になるのですが、上からだとジオラマのように見える町並みに自分を投影する遊びが好きというお話です。

 

 

 

山間部に見える時点でお察しですが、それはもう超がつくド田舎です。

 

農家が多く、あたりは田んぼと畑だらけ。

バスは1時間に1本。少ない時間帯は2時間に1本。

家から20分ほど歩いたところに漸く無人駅が一つ。ドが付くローカル線に1時間揺られて、やっと街まで出られる。

買い物と言えば地域に1つだけのこじんまりしたスーパー以外に選択肢はなく、遊びに行くには電車か車で1時間ほどかけて市内のショッピングモールに繰り出すしかない。

 

学校は村に一つしかない。子供は多くないので、当然のように1学年には1クラスしかありません。同級生はもちろん村の子供はみんな知り合いです。農家の子どもが多いけれど、佐々木さんとこは中学校の先生の息子さんで、田村さんとこは郵便局員とこの娘さん。小さくて閉鎖的で、けれど他にコミュニティが無いだけに、安定はしている人間関係。

 

高校は一番近いところでも通学に30分以上はかかるので、このあたりから県外に出ていく人間もいて、高校を出ればほとんどが村からいなくなります。帰ってくるのは、地元の役場で就職する者、農家を継ぐ者。全体から見れば微々たる存在。

 

いよいよ村を出ていく最後の年、なんだかんだ面倒がりながらも毎年出てきた地元のお祭りでノスタルジックな気分に浸ります。「もしかしたらこれが最後の祭りになるかもしれないな」なんて考えていると、視界にお向かいに住んでいる娘さんが写ります。

出店を出しているのも全員見知った顔なので、堂々と声をかけるのが躊躇われるところです。だって昔から、あなたはその娘のことを…。

 

 

というところまで想像することは流石にないのですが、自分にもあったかもしれないカントリーライフを夢想でもしないと高速道路は眠くてしゃーない。眠いゲン。

 

何が言いたいかというと、そんなド田舎の林業を舞台にしたWOOD JOBという映画が中々面白いので観ると良いという話です。