【UNISON SQUARE GARDEN】ユニゾン15th Anniversary 7月27日 舞洲スポーツアイランド レポとかMCとか
度を越した疲労感と眠気と腰の痛みと、それを凌駕する満足感とともに眠りの世界へ旅立ち…気づいたらライブから数日経っておりました。そんな感じでユニゾン15周年ライブのレポです。MCの思いだし書き起こしは下の方にあります
場所は舞洲スポーツアイランド 、完全野外の会場に2万人を超えるファンが詰めかけ、ちょっとしたフェスの様相を呈しておりました。着いたら屋台とか出ててビビった。グッズやクロークが長蛇の列を成していたのは予想通りでしたが、トイレ待ちの列はそれ以上で、まっすぐ並べたら万里の長城が埋まりそう。トイレが遠く遠く、何処までも遠く…
折しも台風18号が日本列島を通過するというタイミングの悪さでしたが、ライブが始まる数時間前には雨もやみ、時折日差しも出てきて中々良い巡り合わせです。ただし地面は雨でグジョグジョでした。グッズに長靴があったら即時完売してたこと請け合い。
今回は結成から15周年という節目のライブということもあり、気合の入り具合も半端なく。特設された会場はこんな↓感じで非常に洒落ており、シャッター音が鳴りやまない
さて内容ですが、アニバーサリーライブの名に恥じないもんのすごいセットリストでありました。
『お人好しカメレオン』が一曲目という、2万人以上の予想を裏切ったであろう意外な出だしで、少しあっけにとられていましたが、すぐに「は?歌うま」と謎のキレ具合を発揮し、引き込まれていきます。
『シャンデリア・ワルツ』でさわやかにロックモードへ突入し、
次は個人的に中毒ソング『君の瞳に恋してない』で順調にボルテージを上げ、
『流星のスコール』へ。ナンバーガールを想起させるジャキジャキしたコードストロークで夏らしい爽やかな気分に。「流星だし夜になってからでも良かったかも...?」と思ったのは2日後のことでした
「頭が下がる その言葉をはき違えて ペコペコ重力とお友達」という超絶アイロニカルな歌詞が南国風味の音に乗る『instantEGOIST』。楽しい
続く『リニアブルーを聴きながら』はイントロからやっぱり代表曲の風格がある。イントロから終わりまで、とてもカラフルな曲。
その次は新しいながらもユニゾンでトップクラスで好きな『Invisible Sensation』。『ボールルームへようこそ』のテーマソングになっただけあって躍動感があり、メロディアスで、歌詞がとにかく力づけられる。もう、エモさが天井を叩いていて、間奏とアウトロのギターソロが爽快。というかライブで改めて思いましたが、あの複雑なメロディ歌いながらアルペジオや執拗なまでのコードチェンジを弾きこなす斉藤氏おかしい。そしてこの曲のバスドラはもはやメタル。
『8月、昼中の流れ星と飛行機雲』、『オトノバ中間試験』とアルバムDr.Izzyからの選曲が続きます。オトノバ中間試験はユニゾン史上1,2を争う狂った曲で、ポップながらも結構めちゃくちゃな曲構成だし「これライブやるの無理では?」と思ってたんですが涼しい顔で演奏してた。なんだこいつら
前の兄ちゃんの頭にコガネムシが停まるというどうでもいい個人的ハプニングを経過し、
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『カウンターアイデンティティ』で熱い雰囲気へもっていきます。続いて『Catch Up,Latency』で疾走感を味わい、周年ライブだったら絶対やると思ってた『プログラムContinued』に続きます。
シンガーソングライターが演奏しそうな曲『黄昏インザスパイ』では歌詞と優しい歌い方にちょっとしっとりした雰囲気になります。ちなみに地面はずっとしっとりしていました
現時点で最新(?)曲の『春が来てぼくら』を今夏が来てぐったりなぼくらが見守り、その日はじめてのMCへ。
覚えてる内容としては、こんな感じ。(断片的な記憶から再現してるんで結構間違ってると思います)
◆斉藤
・いやー、(雨)降ったね。…そして止んだね。
・15周年ライブということで、黒歴史について話してみようと思うんですけど。今僕ら「バンドが煽るのはダサい」みたいなことを言ってるんですよ。「行くぞ東京ーーー!」みたいなやつね。インタビューなんかでも偉そうに、「煽りとかダサいっすよね」とか答えるんですけど…。実は昔はめちゃくちゃ煽ってました(笑)。覚えてるのが、代官山でライブやったとき、「いくぞ代官山ぁぁぁぁああ!」って煽ったとたん、ギターの弦が「ブチッ!!」と切れたんですよ。自分が一番いけてなかった、っていう
・他にも大阪のミナミホイール(?)っていう会場でやったときのことなんですけど、会場の名前に「ホイール」が入ってるからか、田淵がいきなり「お前らのホイールをまわせぇぇぇぇぇ!!」って煽りだして…(笑)。いまだにあれは笑っていいのかどうなのか分からないんですよ。
みたいな感じでした。あれ、なんかもうちょっと良いこと言ってた気がするんですけどこういうくだらない話しか思い出せない。
さて、MC明けは「インディーのころに良くやってた曲です」とはじまった『水と雨について』周年ライブともあって最も古い曲の一つからの選曲。アルバム音源より歌い方に荒っぽさがなく、新しい曲として生まれ変わってました。そうそう、最近出たB面集のアルバムに、最初期の曲の再レコーディングが入ってたんですけど、オリジナルとはまた違った洗練された演奏になってたんで必聴です
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続く『harmonized finale』はとにかく「エモさ」をぐつぐつ煮込めたようなエモソングで、「ずっと続けばいいな けど終わりが近づいてるのもわかるよ」という歌詞がこのライブ自体を表しているようでした。いやまあ、こっからも結構長かったわけですが。
『cody beats』は良い意味で青臭い感じのする曲で、エモさが高まったところにこの熱演が刺さる。
『10% roll, 10% romance』は曲のテンポが速いのはもちろん、もはや舌噛みそうなAメロの歌詞をライブでもよどみなく歌えるのヤバいなと思いつつ、ライブならではの臨場感ある疾走感を味わいます。感、感ばっか言ってる文章って頭悪そうですよね
そして盛り上がりが沸点に達したのが『天国と地獄』。あたりはもう真っ暗でしたが、煌々と光るステージライトのもと、観客がぴょんぴょん飛び跳ねる様子は天国のようであり、グジョグジョの地面の上で激しく動くためスニーカーが茶色に染まるのは地獄でもありました。Bメロ(?)部分の印象的なギターフレーズですが、1番と2番で使ってるエフェクトが違ってたのが印象的でした。
そのままのテンションで『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』に突入。ワタシドコ?ココハダレ?とおかしな日本語を合唱する様は異様ながら楽しく、ここが盛り上がりとしてはハイライトだった気がします。みんな馬鹿になってた
馬鹿になったあとは、クールなロックソング『fake town baby』。「真実なんてないくせに I'll be!』の部分が異常に好きなので、高揚した空気の中で聴けてカタルシスが半端ない。
『シュガーソングとビターステップ』は開始3秒で超人気曲なのがわかる盛り上がりっぷりで、あの言葉数の多さに反して軽々と口ずさんでいる人が多くて驚く。
ここで再びMCへ。
◆斉藤
・ 最後のMCなんでちょっと喋らせてもらいます。最初に「今日は長いよ」って言いましたけど、気づいたらこんな時間で、すっかり夜になってますね。こっちから見える景色が本当にきれいで、できれば夜から始めたかったくらい(笑)。※開演は17時30分でした。
・今日はアンコールもありません。
観客:(えぇ~~~!)
(苦笑)まだ歌わす?だってほら、今まででもう22曲やってるんだよ。
観客:(おぉ~~~!)
・今日は15周年ライブということで、こんなにも多くの方が集まってくれましたが、最初からこうだったわけでは勿論ありません。僕らはこれまで、自分たちのために音楽を作ってきました。自分たちのために音楽を作っていたら、最初は本当に小さな会場から始まって、少しずつ少しずつ、このバンドを好きになってくれる人が増えていって。これは当たり前のことじゃないと思っています。
それで、このバンドを好きになってくれる人が増えていって、どうしたらその人たちの思いに答えられるだろうと考えてみて思ったのは、「これからも自分たちのために音楽を作ろう」ということです。自分たちのために音楽を作り続けていけば、聴いてくれる人は「良い音楽だな」と思ってくれると信じています
・二人もなんかしゃべる?→MC交代
◆鈴木
・どうも、Twitterがバズッた人です。いや、人生で2万「いいね」もらえることなんかないよね。なのになんか他人(松本人志)のネタをパクっただけのネタでねぇ…笑
・15周年ライブっていうことで、普段はあんまりしゃべらないんですけど、少し話します。
・15年前、周りで一番かっこいい2人と一緒に、スタジオで音を出してみたら、これがすごくよくて。俺はなんか色々欠けた人間でして。飲み会にも行かないし。こんな才能ある2人が、こういう欠けた人間を見捨てないでいてくれたのは、多分「こいつはなんか持ってる」って思ってくれたってことだと思うし、ありがたいよね。
・で、なんだかんだいって3人とも真面目なんだよね。で、才能あるやつらが真面目だとそりゃもういいものができるでしょっていう。今日もさ、かっこよかったよね!ほら、ドラムソロとか!
◆田淵
(1分近く沈黙する様が画面に写し続けられ、一笑いが起きたあと)
・UNISON SQUARE GARDENちゅうのは、すげえバンドだな!お前らよく来た。またやろー!
誰目線の何キャラのコメントなのか謎なまま、いよいよ最後の数曲へ。
「もうちょっとやります」と始まったのB面曲『さわれない歌』を経て、
『桜のあと』へ。個人的に1,2を争うくらい好きな曲なのでやってくれてうれしい。あの複雑なリズム、どうやって弾きながら歌ってるんだろう。脳が分岐してるの?
そして演奏するかどうか気にしてた『オリオンをなぞる』。やっぱり代表曲なので、15周年ライブで演奏してくれてよかった。野外でのオリオン、なんというか会場全体が光に包まれて綺麗だった。
「ここで終わるはずがないのに」で終わったらちょっと笑うなと思ってたところ、『センチメンタルピリオド』へ。オクターブ奏法で演奏されるイントロすき。この曲で「ロックだけで暮らしてけるなんて言い訳にしか聴こえません」と言い放ったユニゾン、15年間ロックだけで暮らしてきた結果2万人以上が集ったわけで、なんだか感慨深いなあと思いつつ。最後の歌詞が「バイバイ」で終わるこの曲、思ってたよりラストにふさわしい曲でした。
UNISON SQUARE GARDEN「センチメンタルピリオド」ショートver.
さて終演後は登山したレベルの疲労感に襲われ、その日は泥のような眠りにつきました。気づいた時にはご覧のとおり数日たっており大分記憶も曖昧になってきているため、特にMC部分に関しては「なんか違うよなんか違うなんか」と思われるかもしれませんが、お許しください
いやあ、めっっっちゃ楽しかったー
あ、そうそう近々、「洋楽厨から見たユニゾン」みたいな記事を書きます。よしなに