南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

【Motion City Soundtrack】このEPがなぜかやたら好きだった

モーション・シティ・サウンドトラックは日本でもそこそこに人気があったバンドだと思うんですが、キャッチ―なメロディにパンキッシュな曲調で非常に耳なじみしやすい曲が多かったです。

そんでアルバムも何枚か聴いたんですけど、なんでかダントツで一番好きだったのがこのEP↓でした。お勧めしたいけど、新品じゃまず手に入らないかもなあ… 

 

ブロークン・ハート

ブロークン・ハート

 

 

 

5曲入りのミニアルバムみたいな作品で、表題曲"Broken Heart"が2曲目に収録されているというちょっと面白い構成。

1曲目の"Fell In Love Without You"は少しグリーンデイの"American Idiot"を思わせるリフで始まる、爽やかポップパンクソングという感じ。


Motion City Soundtrack - Fell In Love Without You

 

2曲目の"Broken Heart"が表題曲で、しっとりした感触の音作りと切なげなメロディが極上の曲。


Motion City Soundtrack - Broken Heart

 

I'll start this broken heart まずは傷ついた心から取り掛かろう

I'll fix it up so it will work again もう一度動くように 

Better than before 前より強く動くように

という冒頭の歌詞から正しくエモい。

 

3曲"Worst Park"も2曲目からの流れを汲んだメロウな楽曲。


The Worst Part by Motion City Soundtrack

 

 

4・5曲目は過去曲のライブ版で、代表曲"The Future Freaks Me Out"と"L.G FUAD"。客ノリがめちゃくちゃいいのと、ライブでも変わらない歌唱力がすんばらしい。

 

モーション・シティ・サウンドトラックは基本的にポップパンク系のバンドなんですけど、実はパンキッシュな激しさが魅力の本質ではなくて、どの楽曲にも通底する「切なさ」と、それを表現してあまりあるボーカル・ジャスティンの声だったりする。(と思っている)

シンセを取り入れてたり、演奏がぶれずタイトだったり、どちらかというとパンク向きじゃない優しめのボーカルだったりと、この手のジャンルをあまり聴かない自分でも好きになれるバンドでした。

 

で、フルアルバムはいくつか聴いて、どれも悪くなかったんですけど、5曲という短い間にその独特の"切なさ"を含めたMCSの魅力がぎゅっと詰まってるこのEPがダントツで好きでした。多分表題曲は代表曲でもなんでもないんでしょうけど、多感な時期に聞いてただけに雨の日の校舎のイメージとかと重なって、なんかこう、胃がきゅっとなるのです。ええっ、胃下垂かい!?

 

 

っていう話をしたとして、それをわかってくれる日本人に出会う季節二度とないというのが目下の悩みです。嘘です