南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

カサビアンからトムが脱退した。

本日、ショッキングなニュースが目に飛び込んできた。

 

カサビアンからトム・ミーガンが脱退。本気で二度見レベル。マジか

 

トム・ミーガンはカサビアンのボーカルである。

カサビアンはUKでは、こう、それはもう、すんごいバンドなのである。日本のバンドで例えようと思ったが、難しい。ちょっと変わったバンドのくせに、スタジアム級の動員を誇る、とにかくすごいバンドである。

 

例えばこの曲を見て貰えばわかる。

 


Kasabian - Club Foot live at the O2 London

 

ほとんどずっと同じようなコードの怪しい曲に、スタジアムの観客が踊らされている。一聴しただけでは良さはわかりづらいと思うが、ハマればわかる。なんだか取り憑かれるような魅力がある。

 

 

トム・ミーガンはカサビアンの要だ。ギターのサービ・ピッツォーノが作る、変態的なのにいつも絶妙にポップさのある曲にぴったりだった。シリアスすぎず、ちょっとアホっぽい陽気さも備えていて芯のある声。そして、客の煽りが非常に上手い。

 

 

人生で一番良かったライブは?と聞かれたら、自分はカサビアンのライブだと今でも即答できる。ソニックマニアで観たカサビアンは、始まりから終わりまで狂熱が観客を覆っていて、歌えて踊れるアンセムの連続だった。曲の良さとライブのうまさが、今まで観たどのバンドよりも段違いだった。

 

 

自分は2000年代以降で一番偉大なバンドはアークティック・モンキーズだと信じてやまないし、カサビアンは実験精神こそあれど革新性で言ったら他のバンドの後塵を拝すると思うけど、いつだって彼らの新曲には新鮮な驚きがあったし、それはすぐに肌に馴染んだ。大好きなバンドだった。

 

カサビアンにおけるトムは、オアシスで言うとリアムでスミスで言うとモリッシーで、ストーン・ローゼスで言うとイアン・ブラウンで...いやそうか?なんか違う気がしてきたがまあなんかフロントマン2人のうちの1人、みたいな感じだ。ちょう大事。

 

 

正直、今のところこれはもう解散なのでは?と思っているが、そういったニュースは出ていない。

うああー、カサビアンは続いて欲しいけど違うボーカルのカサビアンは見たくない気もする...うああー