南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

【上原ひろみ】なんか憑いてるピアニストを間近で見た

実は上原ひろみ四日市公演に行ってきまして、なんか憑依している系ピアニストを至近距離で見られました。

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上原ひろみと言えばアンソニー・ジャクソンサイモン・フィリップスとのトリオ編成で怒涛のテクニックプレイを聴かせる、フュージョン寄りの技巧派ピアニストのイメージが強かったのですが、今回はソロピアノのシンプルなステージでした。ソロピアノのニューアルバム"The Spectrum"のツアーだったためです。まあ、ソロじゃなければ四日市の公演が実現することはなかったろうと思いますが。

 

音数もむやみに多くなく(あくまで他の作品と比べればですが)、上原ひろみ単体の魅力がしこたま味わえるコンサートでありました。

 

MCは「近くで塩ラーメンを食べたんですけどワンタン入りの方にしておけばよかったと後悔した」みたいな非常にふわっとした内容だったんですが、ピアノに座ってからの豹変ぶりがすごい。こち亀の本田さんかよって具合でした。

 

ニューアルバムの"The Spectrum"は「色」がテーマの作品だそうで、ステージもそれに合わせて色が変わる粋な演出あり。

 

"Yellow Wurlitzer Blues"でブルージィに決めてきたかと思えば、

表題曲の"The Spectrum"は性急なテンポが速いナンバーで、なんだかツェッペリンのアキレス最後の戦いみたいだったし、

ビートルズの"Blackbird"はメロウに、

"Whiteout"では寒々しい情景を克明に描写し、

ガーシュインの"Rhapsody In Blue"は20分を超える長尺でしたが息つく間もない怒涛の打鍵。

 

ピアノは全然弾けない自分みたいな人間でも音の輪郭がくっきりしてて圧倒されるステージでした。すごい強キャラ感。

 

ピアノソロでこんなに熱くなったのは初めてでして、是非もう一回観たいと思わせる人でした。

 

まだツアーやってんでしょうか?マジでおすすめです。

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【渡辺シュンスケ】今年も楽しかったシンシュンシュンチャンショー

新年一発目のライブが渡辺シュンスケさんのバースデーライブになることが恒例になりつつあって、堂本光一王子の次は渡辺シュンスケさんやな、みたいな順番が自分の中でできあがっています。2020年1月7日、名古屋はエル・フィッツオールでのライブレポ的なアレです。


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シンシュンシュンチャンショーはソロでのライブが多いのでシューローダーヘッズのときよりリラックスしたムードが漂ってて、肩肘張らずに観れるのがいい。

 

今日はシュローダーヘッズ の代表曲も結構やったし、cafelonでも好きな曲が聴けて良いセトリでありました。先月発売されたニューアルバム「ゲスト・スウィート」の曲目が多かった模様です。新年にnew daysを聴けるのはなんか幸先いい気がしますねー

 

ソロとは言いましたが、ルーパーやらを駆使して結構奥行きのある音作りをさっとしてしまうところは見ものだったりします。ギターとベースしかわからないのでああいう芸当はなんだか憧れますなあ

 

MCもいつも通り、4年履いたスウェットのゴム並みにゆるゆるで、それも楽しみだったりするんですが、

 

今回はUNISON SQUARE GARDENの斎藤さんと仲が良くて、斎藤さんが好きな曲であるハルシュラの歌詞を書いて持ってきた話や、キーを斎藤くんに合わせて撮り直しが結構大変だったみたいな話などが聞けて興味深かったです。

あとCoccoのサポートで入った時、ピアノのスタイルが春の桜のようだと形容されたけど、その時弾いてた曲とは合わなくね?と言われた話とか、なんか色々面白かったです。

 

さてまあそんな感じでいい感じのライブ始めを切りました。次は2月のピクシーズ、3月のグリーン・デイと続きます。楽しみー


ゲスト・スイート

ゲスト・スイート

 

 

【Miles Kane】マイルズ・ケインが好きなのを掃除中に思い出す。

たまたま棚で見つけてマイルズ・ケインの1stを聞き直しています

 

COLOUR OF THE TRAP

COLOUR OF THE TRAP

  • アーティスト:MILES KANE
  • 出版社/メーカー: COLUM
  • 発売日: 2011/05/06
  • メディア: CD
 

 

音の隙間をちゃんと残しつつもヘヴィな"Come Closer"、華やかで色彩豊かなエフェクトがかかったアップテンポソング"Rearrange"、緊張感漂うリフの"Inhaler"、60sの古典的名曲風"Colour Of The Trap"、などなど、盟友アークティック・モンキーズのような派手さはないけどどこまでも誠実なロックン・ロールを鳴らしてて心地良い。


Miles Kane - Come Closer (Live at RAK)

 


Miles Kane - Rearrange

 


Miles Kane - Inhaler

 


Miles Kane - Colour Of The Trap (Pseudo Video)

 

メロディ重視のUKサウンドにありがちなのっぺりした印象もなく、ギターもうまいので結構器用にいろいろこなしちゃう印象。(それだけに下手だからこそのインパクトみたいなのは薄いですが)

 

ギャラガー兄弟とも仲良いし、地味ながらいろんな人に愛されてるUKの兄貴的な立ち位置。

 

ソロに転向する前のラスカルズ、アレックス・ターナーとのユニット、ラスト・シャドウ・パペッツなどなど、どの場面でも良質な曲を提供してくれてて、ジェイク・バグもこういう道を辿るのかなと勝手に想像していたりする。

 

そういや新譜聴けてないなあ。

 

ASKAのMCが面白かった、のはさておき「higher groundツアーはやばいぞ」という名古屋公演レポのようなあれ。【12/11(水)愛知県芸術劇場】

ASKAhigher groundツアー2公演目に行ってきたんですが。

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いや。

色々と驚きが多すぎて終わった後急速に現実味を失いつつあるんですけど、たぶん白昼夢ではなかったと思われるので振り返ってみたいと思います。

というか早速もう一回行きたい。このツアーにもう一度参加したい。追加公演やってほしい。誰かクラファン立ち上げてくれません?

 

そんな感じで愛知県芸術劇場、12/11、名古屋公演のレポのようなあれです。普通にネタバレあるので見たくない人はブラウザ!バックだぜ!(ピカッ!)

 

 

さて、今回のツアー。何がやばかったか。

ASKAの声がやばかった

②セットリストがやばかった

③ストリングス編成のアレンジがやばかった

という感じで、いろんな方向から殴られまくった好演だったわけです。

 

知っての通り(?)今回はBillboard Classics、つまりストリングス隊を伴ってのスペシャルな公演でした。そのためかチケット代も若干高め。でも払う価値はあるぞ

 

 

以下、特に印象に残った曲について書いていきます。MC書き起こしは下の方へ。

 

 ◼️僕はMusic

チャゲアス後期のおしゃれソング。アップテンポでころころ表情が変わる曲で、場をあっためるには適した曲。いきなりチャゲアスソングで「今日は何かが違う」という予感がする。

 

◼️Hello

予感が的中する。伏線回収が早い。確かに代表的なASKAソロの曲なんですけど、伸びやかな高音が必要なのでもう聴けないだろうと思っていて、それだけにイントロで「!?」となった。

 

そう、ここで「は!?めちゃくちゃ声でるやんけ!?」となるわけです。これが本当に驚きで、4月に見た時って正直高音は怪しいところ多かったんですよ。それでも曲の良さとコーラス隊のサポートでなんとか楽しめるという感じだったんですが。

あの、圧倒的な歌唱力で有無を言わさずねじ伏せてくるASKAが、真に帰ってきたなと。そう思わせられる声の伸び。ハローォォォォ!

いやだって、前から1年経ってない間に声がこんなに伸びるとか誰が予想します?ハツカダイコンの成長速度かよ。

いや、前の公演の時も、還暦過ぎた人でこれだけ歌えれば上等だろと謎の上から目線だったんですけど、今回のは異次元。還暦過ぎてるんですよね?そりゃ年金の支給年齢も引き上げになるわ...

 

◼️天気予報の恋人

予感が確信に変わる。「!?」となりつつ原曲通りのストリングスが乗って、完璧なポップスのメロディに酔う。この曲、ファルセットもあるけど曲調的にさらっと歌いこなす技量が必要だと思うんですけど、さらっと歌いこなしてた。

 

◼️Fellows

ここでようやく最近のソロ曲。しかしアルバムで聴いた時より説得力がある。「苦いものを口の中に投げ込まれるやつきた!!」と謎の覚え方をしていた曲だったんですが、スタジオ音源より情感が伝わってきてよかった。

 

◼️しゃぼん

これが発見で、アルバムで聴いていた時の何倍も刺さった。Bメロでの盛り上がりからの「今幸せですか 苦しいですか 何度も自分に問いかけてみる」という歌詞がすっと入ってきてうるっときた。完全主観ですけど同じタイミングでやられた人、多かったように思います。ライブで映えるぞ

 

◼️はじまりはいつも雨

キーが下がってた。ええんやで

それはそうと、イントロが本物のストリングスだと臨場感違う。曲の情感100%表現されてた

 

◼️帰宅

いつものなんだかよくわからないMC(後述)から、よくわからないタイミングで演奏が始まったけど、これが2回目のうるっと曲だった。ギター一本で朝の澄んだ空気感と、なんとも言えない郷愁みたいなものがぶわっと襲ってくるのやばかったし、ダメ押しでストリングス入ってくるの死体蹴りだった。元々好きな曲だったからもう。なぜかビートルズのblackbirdを思い出す。

 

◼️RED HILL

この曲をもって神回であることが決定した。チャゲアス時代、alive in live(アコースティックライブ)でのこの曲に衝撃を受けて、ストリングスバージョン聴きたいなぁでももう無理だろうなぁと思っていたところに出だしの語りが始まって死ぬかと思った。なんか前世でよっぽどの功徳を積んだんでしょうか

で、この曲はストリングスでアコースティックに演奏されるともはや神々しくて、ASKAの作った全楽曲の中でもトップクラスに壮大な世界観が轟々と押し寄せてきて呆然としてた。あやうく中二病が再発するところだった。は?手遅れ?

 


[MV] RED HILL / CHAGE and ASKA

 

◼️You & Me

コーラスのSHUUBIさんとの共演で実現。オリジナルの声にだいぶ近い歌い方でよかったです。小沢さん呼んできた方がいいレベルの甘さでASKAが20歳ほど若く見えた

 

◼️Heart

多分前世で蜘蛛がなんかの命を救ったんだと思われます、チャゲアスでも一二を争う好きな楽曲で、歌い出しで何の曲かわかったときは鳥肌立つ感覚だった。この曲が持ってる、言い方悪いですけどエネルギーの過剰供給感が大好きで、目まぐるしく展開してくわりにしっかりボルテージあげてってからのサビの多幸感が、ぶわっと肌を撫でてきて死んだ。それも完全復活したASKAの声あってこそなんですけど。しかもイントロのリフをストリングス隊が弾いてて、それがものすごくはまってて最高だった。投げ銭していいなら財布ごといってたに違いない。


[MV] HEART / CHAGE and ASKA

 

◼️higher ground

ツアー表題曲なのでくるのはわかってたけど、この曲はストリングス隊がいると原曲と全く違った格好良さになる。原曲がギターの無機質なエイトビートの伴奏だったんですけど、それがうねるようなリフに変換されててかっこいい。これもalive in liveからずっと観たかった曲。

 

◼️We Love Music

知らない曲だったけど、なんとなく新機軸な感。あまり邦楽にはない、どちらかというと洋楽っぽさのある曲だなと思った。気分を高揚させるためだけに存在するような感覚で、大御所の海外ロックバンドが書きそう。ニューアルバムで聴きたい

 

◼️PRIDE

ついにきた。正直ちょっと期待してたけど、本当にやるとは。何十回と聴いてきただけに期待値も高かったんですが、この日のASKAの声、表現力、そんでストリングスが乗って、オリジナルと同じアレンジで歌われて、心がぐわぐわん揺さぶられた。酔うわ。ちなみにキーが下がってた

 

 

◼️BIG TREE

この日2番目に驚いた選曲(1番はHeart)。壮大でありながらパーソナルでもある不思議な歌詞が、抜群の表現力で歌われて、ちょっと現実感を失っていた。こんなに根拠のない元気をもらえる曲もないと思うけど、ライブで聴ける日がこようとは。

 


[MV] BIG TREE / CHAGE and ASKA

 

 

とまあこんな感じでいかにこの日のセットリストがやばかったかおわかりいただけたでしょうか。正直、神セトリってほとんどのアーティストだと結構当たりがつくこと多いんですけど、今回のに関しては予想外だらけで、デスマスのライブでDJ KOOが現れた時並の驚きで殴られ続けた感じでした。

 

◼️MC

さて、セトリに驚きが多かったために他のことを忘却してしまったのもあるのですが、そもそも今回前よりMCが少なかったので、覚えてるのは大した分量じゃ無いですが、以下書き起こしになります。例によって細かい部分は間違いだらけだと思いますがよしなに。

 

・今回、ストリングスとしてBillboard Classicsさんとツアーをすることになりました。こんなこと本当にありえないからね。とても光栄なことだと思っています。

 

・(Billboard Classicsの呼び方に)ビルボーって呼ぼう!はい、みんなも!ビルボー!

 

・俺、作曲の仕方が変わったのは、覚えてるんだ。ギターの分数コードとかが上手く鳴らなくて、下手くそだからなんだけど。それをピアノで押さえてみたら、綺麗に鳴るのね。それからピアノで作曲するようになって。すごく早く曲ができるようになったんだよね。

※一応補足ですが、分数コードは通常の和音のルート音(1番低い音)を別の音に変化させたコードで、ギターの場合は指板上の位置関係や指の形でどうしても鳴らしづらかったり、上手く響かなかったりします。ピアノの場合は左手でルート音の位置を変えればいいので、明確にサウンドを変えることが可能です。

 

・6ヶ月間ロンドンに住んでた頃、向かいの窓にいつもおばあさんが見えるんだんだよね。いつも無表情でさ、どうにかあの婆さんの表情を変えてみたいと思って色々試したんだけど、結局うまくいかなくて。そんなことを思い出しました→(「帰宅」へ。未だに繋がりが意味不明)

 

・いま、レコーディングにライブに、これまでにないくらい物事が早く進んでる。若いときのは勢いで早く進んでたこともあったんだけど、今はそれ以上。

 

・皆さん知っての通り、アルバムの発売がだいぶ遅れているわけですけど(笑)。でも実は、来年3月に出るアルバムのレコーディングは全部終わってるっていうね。

 

・曲数については言わないでくれって言われてたんですけど、昨日のライブでポロッと「15曲です」って言っちゃったんだよね!(笑)

 

・...ええと、みなさん。ここからしばらく何もやらないんで。ほんとなんにもしないから、用事とかあったら今、今行ってきていいよ。早くしないと始めちゃうから。ん、じゃあそうだ、質問タイムにしよっか→(急に質問タイムへ)

 

・【観客】トイレ行ってもいいー!?

  いいよ、行ってきなよ(笑)。

 

・【観客】オリンピック行きますかー!?

 オリンピック、実は全部外れちゃってさあ。ていうかあれ、申し込みの画面いけなくなかった?俺まず一次は全滅だったのよ。で、二次の申し込みで進めなくなってさぁ、ちゃんといけた?あ、いけた。あ、そう...。みんな当たった?チケット当たった人ー。

(ここで手を挙げた前列の男性と直接話し始める)これは、個人的な会話になってくるな...。

→(ここでスタッフが出てきて何か言う。どうも巻きが入ったらしい)...はい、そろそろやらなきゃいけないみたいです。...でさあ(何故かオリンピックの話に戻る)

 

・【観客】お昼何食べたー!?

 お昼?つまんないよ、その質問(笑)。えー、味噌煮込みうどん。...うそうそ。

 

(メンバー紹介)僕今年で40周年だったんだけど、コーラスのSHUUBIが20周年で、西司は今年でデビュー30周年だったんだよね。

 

・ピアノ、澤近泰輔!澤近とはもう70年くらい一緒にやってるよね。80年でもいいんじゃないの?

 

・こないだ行ったコンサートでさ、今日はゲストの先生に来ていただいています!澤近先生です!って出てきたもんだからびっくりしちゃって。

 

・長いことやってきて、ヒット曲と言われるものもいくつかできました。次は、そのヒット曲をやります。→はじまりはいつも雨へ

 

・(ストリングス隊とバンド隊再入場の際)さて、どっちが先に来るかなー?ビルボーー!(バンド隊の方が先に入ってくる)あ、ごめん順番違ったね(笑)

 

 

まあ覚えてるのはこんなところで。

 

 

さて。

 

いやほんと、今回やばかったので、まだチケット取ってない人はどっかの公演予約しましょう。高崎公演とかまだ行ける気がするから!いいからパスポート取って!群馬へ行きましょう!

チケット代が高い?明日から三食切り干し大根とかにすれば金貯まるんじゃないですか。それかあれ、庭に成ってるゴーヤとか食べましょう。苦いものを口の中に無理矢理投げ込め。

ではー。

 

 

前の記事たち↓

aognotes.hatenablog.jp

aognotes.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

フューチャーするってなんだルー語か

身内に何度言っても「フューチャーする」という言葉を使う人がいて眉が逆への字になりそうなんですけど、なんなんだろうこの言葉。

 

いや「フィーチャーする」の間違いなのはわかるんですけど、この誤用広まりすぎだし自信満々に使いすぎだしムムっとなる。テレビでも身近でも誤用してる人の方が多い。

 

役不足」みたいに字面的には誤用してもしょうがない言葉ならまだしも、「future」の意味ぐらいみんな知ってんだろと思う。

 

「フューチャーする」ってなんだ

未来するのか

自然と健康を科学する」とかそういう良い感じのフレーズなのか

 

むむむ

 

そういうとなんだかいい言葉のような気がしてきた

 

ヒップホップ界隈でよくあるfeat.もfuture.になって

 

エミネム 未来するエドシーラン

 

エド・シーランは未来だし

 

ややもすればバック・トゥ・ザ・フィーチャーであろう

 

むむむ

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なにがむむむだ

 

 

鬱アルバム&暗い曲をひたすら挙げていく②

暗い曲を聴いていると根暗の精神が顔を出してキャッキャッと大喜びする習性があります。

 

さて前回の記事↓から間が空きましたが、暗い系のアルバム&曲紹介②になります。

 

aognotes.hatenablog.jp

 

 

前回記事を書いたときは、「鬱々とした」暗さをテーマに書いていましたが、今回は「美メロ系の暗いアルバム」も含めて考えてみたので、前回よりは「死にたくなる度」は低めかもしれませんが、おすすめの暗いラインナップを取り揃えておりますので、よしなにー。

 

 ■Travis "12 Memories"

12 Memories

12 Memories

 

前回の記事でこれを忘れてたのが不思議。全曲曇りの天気のような暗さ。グランジみたいなドス黒さはないけど、悲しくて美しい曲という意味では一級品。

"Somewhere Else"はイントロで死ぬ。


Travis - Somewhere Else (Official Audio)

 

 

 ■R.E.M "Automatic For The People"

Automatic For The People

Automatic For The People

 

実は聴いてみるとそこまで暗い作品ではないのだが、「カート・コバーンが自殺した際に聴いていたアルバム」というエピソードのためにダウナー系アルバムと思われている感がある。聴いていると浮遊感というか、白昼夢にいるような心地よさを感じる不思議なアルバム。名盤。


R.E.M. - Drive (Official Music Video)

 

 

 

■ James Blake "James Blake"

James Blake

James Blake

 

 狭い部屋に閉じ込められているようでいて、同時に広がりも感じられる不思議なサウンドダブステップは全然詳しくないが、レディオヘッドにも通じるサウンドの前衛性と、一人で膝を抱えて聞きたくなるような哀愁を兼ね備えていてナイス。


James Blake - The Wilhelm Scream

 

 

■Dave Navarro "Trust No One"

トラスト・ノー・ワン

トラスト・ノー・ワン

 

ミクスチャーロックの雄、ジェーンズ・アディクションのギタリスト、デイヴ・ナヴァロのソロ作。ちなみにレッチリでは6th"One Hot Minute"期のギタリスト。

サウンドはザ・オルタナといったところで、陰鬱ながらも色彩豊かなギターの音色が躍る。意外とボーカルも上手い。

何気にヴェルヴェッツの"Venus In Furs"も収録されていてナイス。


Dave Navarro - Rexall [MV]

 

 

Korn "Korn"

Korn [Explicit]

Korn [Explicit]

 

不穏なジャケット、ダウンチューニングされたギター、ベンベン鳴るベース。ニューメタルの筆頭コーンの1stは息苦しい暗さであふれている。特に"Daddy"はボーカルのジョナサンが虐待などの経験を歌ったものだそうで、壮絶。ライブでは危なくてなかなか演奏されないらしい。

 


KoRn-Daddy

 

 

 

 

こっからは曲。

Nirvana - "Something In The Way"


Nirvana - Something In The Way (lyrics)

初めて聴いたときは「名盤と呼ばれるアルバムにこんな曲が入っていていいのか…?」と思った沈鬱な曲。チェロの音もナイス。

 

 ■Giovanni Allevi - "Come Sei Veramente"


Giovanni Allevi - Come Sei Veramente

打って変わって繊細なピアノソロを。読み方はそのままコメ・セイ・ベラメンテでいいっぽいが、グーグル翻訳したら「調子はどう?」と出てきたので曲の意味するところはよくわからない。

 

Radiohead - "Karma Police"


Radiohead - Karma Police

あまりにも有名な名盤"OK Computer"からのあまりにも有名なシングル。アコースティックな響きが美しいしうつうつしい。

 

Ryan Adams - "Political Scientist"


Ryan Adams - Political Scientist

この時期のライアン・アダムスは空間を感じさせる茫洋とした音作りがなんだか好き。

 

 

■Crowded House - "Four Seasons In One Way"


Crowded House - Four Seasons In One Day

オーストラリアの老舗バンド、クラウデッド・ハウスの曲。暗いというか完成度の高いマイナー系ポップス。 フォークソングにもなりそうな美メロだと思う。

 

 

 ■Soundgarden - "Fell On Black Days"


Soundgarden - Fell On Black Days (Official Music Video)

冒頭の"Whatsoever I've feared"から実にクセになるメロディ。

 

 

 ■System Of A Down - "Lonely Day"


System Of A Down - Lonely Day (Official Video)

暗さが分かりやすすぎてむしろちょっと笑えなくもない。

 

 

 ■Paul McCartney - Junk 


Paul McCartney - Junk (2011 Stereo Remaster)

トラディショナルソングみたいに美しくて暗いメロディ。

 

 

 ■Velvet Underground - Venus In Furs


velvet underground - venus in furs

この調性感の無さ。初めて聴いたときはお経のような曲だなとちょっと怖かったが、気分が沈んでいるときに聴くとなんだか超越したような気分になる。疑似ドラッグ。

 

 

The Vines - Autumn Shade Ⅱ


The Vines - Autumn Shade II (Lyrics In The Video)

そこまで暗い曲ではないが、ド級に美しいので選んだ。ヴァインズは最近あまり名前を聞かなくなったけど、この曲はビートルズ級の芸術性があると思う。

 

 

Alice In Chains - Heaven Besides You 


Alice in Chains - Heaven Beside You

張り詰めた緊迫感にサビの美しいメロディが印象的。

 

 

 

さて最後に、暗い曲もいいですが、マジで死にたくなったら筋少のこの曲でも聴いてリラックスしてほしいなと思います。ではー。


生きてあげようかな by 筋少

 

【Motion City Soundtrack】このEPがなぜかやたら好きだった

モーション・シティ・サウンドトラックは日本でもそこそこに人気があったバンドだと思うんですが、キャッチ―なメロディにパンキッシュな曲調で非常に耳なじみしやすい曲が多かったです。

そんでアルバムも何枚か聴いたんですけど、なんでかダントツで一番好きだったのがこのEP↓でした。お勧めしたいけど、新品じゃまず手に入らないかもなあ… 

 

ブロークン・ハート

ブロークン・ハート

 

 

 

5曲入りのミニアルバムみたいな作品で、表題曲"Broken Heart"が2曲目に収録されているというちょっと面白い構成。

1曲目の"Fell In Love Without You"は少しグリーンデイの"American Idiot"を思わせるリフで始まる、爽やかポップパンクソングという感じ。


Motion City Soundtrack - Fell In Love Without You

 

2曲目の"Broken Heart"が表題曲で、しっとりした感触の音作りと切なげなメロディが極上の曲。


Motion City Soundtrack - Broken Heart

 

I'll start this broken heart まずは傷ついた心から取り掛かろう

I'll fix it up so it will work again もう一度動くように 

Better than before 前より強く動くように

という冒頭の歌詞から正しくエモい。

 

3曲"Worst Park"も2曲目からの流れを汲んだメロウな楽曲。


The Worst Part by Motion City Soundtrack

 

 

4・5曲目は過去曲のライブ版で、代表曲"The Future Freaks Me Out"と"L.G FUAD"。客ノリがめちゃくちゃいいのと、ライブでも変わらない歌唱力がすんばらしい。

 

モーション・シティ・サウンドトラックは基本的にポップパンク系のバンドなんですけど、実はパンキッシュな激しさが魅力の本質ではなくて、どの楽曲にも通底する「切なさ」と、それを表現してあまりあるボーカル・ジャスティンの声だったりする。(と思っている)

シンセを取り入れてたり、演奏がぶれずタイトだったり、どちらかというとパンク向きじゃない優しめのボーカルだったりと、この手のジャンルをあまり聴かない自分でも好きになれるバンドでした。

 

で、フルアルバムはいくつか聴いて、どれも悪くなかったんですけど、5曲という短い間にその独特の"切なさ"を含めたMCSの魅力がぎゅっと詰まってるこのEPがダントツで好きでした。多分表題曲は代表曲でもなんでもないんでしょうけど、多感な時期に聞いてただけに雨の日の校舎のイメージとかと重なって、なんかこう、胃がきゅっとなるのです。ええっ、胃下垂かい!?

 

 

っていう話をしたとして、それをわかってくれる日本人に出会う季節二度とないというのが目下の悩みです。嘘です