南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

【THE AMAZONS】アマゾンズ、1st良かったけど日本で跳ねるか?

ロキノンなどでちょこちょこ見かけてたイギリスはレディング期待の新星THE AMAZONSのファーストアルバムを聴きました。タワレコでたたき売りされてた。

The Amazons

The Amazons

 

 

とりあえず一聴してみましたが、「ギターロック好きなら嫌いなわけない」みたいなサウンドで、一番近いなと思ったのが"Catfish And The Bottlemen"。ストレートなロックサウンドなんですが、空間的な広がりを感じる音作り。「疾走感よりスケール感を取ったキャットフィッシュ」といった感じでなかなかナイスでした。

 

という感じなんですけど、日本受けするかというとどうだろう?という印象。というのも、このスケール感を出すためにメロディは割と落ち着いている感じで、やたらちょこちょこ上昇・下降することがなく、「歌謡曲っぽさ」がキャットフィッシュより少なめ。歌謡曲志向の日本だとどうだろうか?

このスケール感重視の曲調を生み出すもの、自分の中で勝手にU2遺伝子」と呼んでいるんですが、U2遺伝子を多分に含むバンドほど日本では受けにくいという持論がありまして、かつてのキングス・オブ・レオンなんかが日本でいまいち跳ねなかったのもこれが原因だと踏んでいます。

 

とはいえ曲自体は間違いなくポップでかつかなり重厚なロックサウンドを持つので、個人的な好感度は高めでした。ハードロックの血も色濃く引いていて、3曲目の"In My Mind"はここ最近で聴いたリフの中でもトップクラスにかっこいい出来。


The Amazons - In My Mind

 

"ULTRAVIOLET"は日本人も好きそうな爽やか良メロの曲。


The Amazons - Ultraviolet

 

MV見ても世界観も結構出来上がってるし、いいバンドだなーと素直に思う次第。ちょっといい感じにできあがりすぎてて尖ったとこがあんまない気もしましたが。

 

とまあそんな感じで、トータルでは好きだけど日本でどれだけいくかなー、といった感じでした。負けるなUK勢。

【BUMP OF CHICKEN】京セラドーム9月11日(1日目)MCとかレポとか

 

ここ数年、幸運なことにBUMPのツアーは毎回チケットが取れてまして、今回が3回目のライブになります。当然のように家から近い場所での公演ははずれ、大阪は京セラドームの1日目に当選。そのショートレポです。

 

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■ライブ全体の感想

さて、最近のバンプのライブはすごい。何がすごいかって、演出がすごい。映像の使い方やPIXMOB↓という光るブレスレットによる視覚的な効果がものすごい。

 

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だだっ広いドームで観客全員の腕が変幻自在の色に光るだけで壮観だし、それが曲の展開にきっちり合わせて操作されるうえ、ステージで流れる映像も一級品。曲の雰囲気がすっと入ってくるような絶妙な映像が流れてくるため、簡単に心を持ってかれる。

多分あれ、ただCD音源流してるだけで本人たちいなくてもある程度楽しいと思う。それくらい演出の効果がすさまじい。

 

例えばちょっと関心したのが(勘違いだったら恥ずかしいですが)、Butterflyという曲に「光らなくなった靴の事」っていう歌詞があるんですけど、歌詞に合わせてふっとPIXMOBの光が消えるんですよ。本当に「光らなくなった」わけです。で、サビの手前からまたチラチラ光りだして、サビに入ると完全にネオン街。おっくせんまん

Butterflyのサビは聴いてもらうとわかるとおり、イントロと同じエレクトロのリフが流れ続けるわけですが、完全に曲と視覚情報が一致して、もんのっすごい相乗効果になるわけです。ちょうたのしい。

終始こんな調子でキラキラ光って感傷的な気分が持続するステージが約2時間。今だったらケータイ小説でも泣けんじゃねえかみたいな感じです。

 

まあ、昔からのファンからすればあまり好ましくない変化かもしれません。「ロックバンドってのは生音一本で勝負するもんだ…!」みたいな硬派な意見もわかる。というか筆者はローファイ系出身で、例えばThe Cribsのとっ散らかったライブが好きだったりします。バンプ以外だと日本のバンドで好きなのはミッシェル。超硬派。

が、そのうえで、今のバンプはこれがいい。ドーム級の会場で、どうすれば観客に楽曲の良さが届くのか。それを突き詰めた結果、こういう形に落ち着いたというのがわかるからです。そもそも、演出負けしないだけの一級品な楽曲があるからこそ成り立つものなので、そのへんのバンドがやってもうまくはまらないと思います。

 

■セットリスト

基本的には最新アルバム「aurora arc」の曲+既存の定番曲といった感じでした。その点、Ever Lasting Lieやpinkieが演奏された前回のPATHFINDERツアーに比べて驚きは少なかったです。

・Aurora

一曲目。同行者と一曲目当てクイズしてたんですが、どちらも外した。ディレイがかかったイントロのギターから、始まる感があってよかった。


BUMP OF CHICKEN「Aurora」

 

・虹を待つ人

みんなで歌うやつ。ライブでは当たり前に楽しい。

 

・天体観測

当然のように盛り上がる定番曲といった感じだった。

 

・月虹

原曲と違ってイントロもエレキで演奏されていた。「あなたひとりの呼吸のせいで」で感極まりそうになるくらい熱い曲だったが、演出でボウッと炎がでてきて物理的にも熱かった。

 

プラネタリウム

少々古めの曲ではあるが、むしろ今みたいな演出にすごく合う曲。会場がそもそもプラネタリウム感があって非常にエモかった。

 

・Butterfly

エレクトロBUMPのアンセムの一つ。先述の通り視覚・聴覚両方にキラキラ感があって最高にフィールグッド。ちなみにアウトロは2016年の"BFLY"ツアーDVDでも聴けるかなり長いアレンジになっていて、途中でマイナーっぽく転調してメジャーにもどってくるところのカタルシスがとんでもない。「あれ、もうライブ終わる?」みたいな盛り上がりがここまでに何度も出てきてビビる。

 

・記念撮影

実はコード4つのみで構成されたシンプルな楽曲。ライブだとエレクトロとベースが合わさったズゥゥン…という音圧が意外に生生しくてエモさが増す。藤くんが高まりすぎて若干音を外したところもエモさに拍車をかけただけであった。イントロリフを弾いてみたいが耳コピが面倒なので早くスコアを出してほしい


BUMP OF CHICKEN「記念撮影」リリックビデオ

 

・話がしたいよ

COSMONAUTO期を彷彿とさせる優しい楽曲で、この日初めてシンプルなバンド演奏を聴いた気がする。

 

・ダイヤモンド

ステージと反対側の小さな島に移動してからの演奏。オリジナルのころのちょっと荒っぽい声も好きだが、今の丁寧で優しい歌い方だと歌詞の真意がすっと入ってきてナイス。

 

・リボン

「僕らを結ぶリボンはほどけないわけじゃない 結んできたんだ」とかあの仲良しMCの後で言われるとより、こう、来るわ…バンド自身を曲の物語に落とし込んで泣かせに来やがる憎い連中め


BUMP OF CHICKEN「リボン」

 

・望遠のマーチ

「あ、これライブで盛り上がるように書いたな」と思ったが、まんまと盛り上がってしまった。ちなみに今流行りの歌詞がモニターに出てくるタイプの演出だったのですが、「羽は折れないぜ 元々ついてもいないぜ」のところとか特にamazarashi感があった。「絶望ーー!!」ってこんな楽しく歌うことあります?


BUMP OF CHICKEN「望遠のマーチ」

 

・アリア

ステンドグラスの映像が映し出されてたんですがこれの精緻さがすごくて、なんかでかい教会に来た時のような神聖さを感じた。


BUMP OF CHICKEN「アリア」

 

・Spica

ライブで化けたなぁという印象。巨大な古木にきらきら光がちりばめられた映像が映し出されていて、それが今まで見えてなかった曲の側面をみせてくれた感じがする。ピコピコした音と、ベースの生っぽい音が合わさってとてもよかった。エレクトロサウンドとバンドサウンドが理想的に融合した曲だと感じた

 

・ray

エレクトロバンプサウンドのアンセム。メロディからなにからドームでやるべき曲だわ…という感じ。

 

・新世界

MV?のアニメがものすごく手が込んでいたが、「なんか君の名は。に触発されたんかな…?」みたいな印象だった。最初に聴いたときは「どうしちゃったんだ藤くん」と思ったが「もう一度眠ったら起きられないかも もう一度起きたら君がいないかも」というところを含めて聴くと、これまでと伝えようとしてたところは同じだなあと感じる

 

・supernova

これもド定番。Hey Judeでnanana~するのと同じ感覚になりつつある

 

・流れ星の正体

音源を聴いた時も静かな入りから徐々に盛り上がりを見せる曲展開が見事だと思ったけど、ドームの広い空間と音響で聴くとこれがまた曲のイメージを引き立てててとてもナイスだった。最後の曲の盛り上がりがすごくて、観客が拍手するタイミングを見失っていたのが印象的。

 

◇アンコール

・リトルブレイバー

かなり予定調和的なセトリが続いていたためここで最初期の曲を持ってきたのがビビった。1stの中でも好きな曲だったけれど、今の状態のバンドの演奏を聴けてナイスだった

 

メーデー

とても爽快なラストとなった。ワクワクする曲で、確かにラストにふさわしいけどオープニング感も多分にあるので今からもう一回最初からやってくんねえかなと思った

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■MCについて

今回、MCものすごいリラックスしてた。ヒロ君以外。

CHAMAがひたすら楽しそうで何よりだった。覚えてる分は以下の通りですが、細かい言葉遣いは全然実際と違うと思います、ご寛恕を請う

 

(特記事項がない限りはCHAMAのMC)

・みんな、僕たちのニューアルバム、aurora arc聴いてくれた人ーー?いち、にー、さん、しー、ご…ちなみにこれ(会場)何人いるんですか?知ってる人、言ってみて―。4万5千?5万?はい、3万5千はいりました。…で、スタッフさん、正解は?…知らないのかよ

 

・ギター、増川弘明!一番背が高い!イケメン!…おいコマネチすんなよ!イケメンて言われて恥ずかしいからってコマネチすんなよ!

 

・ドラム、升秀夫!…うーん、特に言うことないな

 

・藤くん、マイクの下に汗の水溜りができています

 

・俺の母ちゃん(?)大阪出身!フゥーーー!⤴

 

・俺、昔親戚からなんて呼ばれてたと思う?言ってみて、イヤモニで聞こえるから。正解出るまで聞いてるから。

 →(藤くんがぼそっと「よっち、よっち」)

 →(観客)「よっちーーー!」

 →「そう、よっち。なんでわかったの?よっち。可愛い?そう、おれ可愛いの。」

 

・俺たちがどれだけお前らに会いたかったか、どれだけ会えてうれしいのか絶対お前らにはわからないであろう。

 

・フーディーめっちゃ余ってるってさっき聴いた。だってこないだまでの天気だと秋だって思うじゃん?ね?

 

ベアブリック、めちゃくちゃ余ってるんだって。いや、「買ったよー」とかじゃなくて、まじでこの後物販行って

 

・物販の一番の書き入れ時に大雨が降ったらしいです。みんなこれ、ライブ終わったら物販言って!

 

・こんなに物販について長々と話す金髪いないと思う。日本一物販について語ってる金髪だと思う

 

・今日、なかなか曲始まらないって思ったでしょ。でもやめない。まだしゃべる。

 

・みんなで、いくよ。「ヴェルディ※ーーーー!」「ヴェールディーーー!!」※物販でコラボしたグッズのデザイナー。

うん、これで届いたと思う。あいつ忙しすぎて全然日本来ねえから。今のでサンフランシスコ(?)まで届いたと思う。(「ミキティー!」みたいなノリだなと思いました。全然関係ないですがこの公演の翌日、庄司さんと村上ショージさんが並んで喫茶店に入っていったのを見かけた。)

 

・(機材とかが置いてある場所に藤君が移動していたのを見て)え?藤くん、それどこにいんの?そんなとこ行けんの?っていうか、危ないでしょっ。そこ、火とか出るとこなんだから!

→(藤くん、ぴょんぴょん機材を飛び越えて戻ってきて)【藤】いや、行けたね。やっぱりいくつになっても工夫が大事なんだよ。

 

 

・【藤】まじで、しゃべることがない。

・【藤】(後方のステージに移動してからのMC)俺たち3人は、あの前の出っ張ってるところまででしゃばってこられるんだけど、秀ちゃんだけは動くわけにはいかないわけですよ。なので、こっち(島)の方には秀ちゃんもいっしょに来てもらって。ここでは、秀ちゃんと俺たち3人の、合計4人で演奏して…【CHAMA】「俺たち4人で」でいいじゃん...?

・【藤】もういいよ、やっぱお前(CHAMA)喋れよ。

 

(藤くん終演後、一人残ってMC)

・【藤】さっき古い曲をやりました。リトルブレイバーっていう曲なんですけど、あれを書いたのは10代のときで、17歳とか18歳のころでした。最初のうちは、東京(下北沢?)の方でライブしてたんですけど、「どうやら関西の方でも俺たちの音楽を聴いてくれている人がいるらしい」って耳にして、もしそういう人がいるんなら、たとえ客が10人でも5人でも、そういう人のもとに音楽を届けに行こうっていって大阪までいったんですよ。みんな運転できないから運転できる友達にハイエース出してもらってね。それが俺が最初に大阪に来たときのこと。

今回、3年半かけてずっと作ってきたアルバムが完成しました。最初は4人はおろか、俺一人でスタジオの中で作っていたものだったんですけど。でも、リトルブレイバ―を作ってた頃と明確に違うのは、今はありがたいことに「こうしてスタジオの中で一人で作ってる曲も、みんなが受け止めてくれるんだろうな」って思いながら作れること。今回実際にアルバムがリリースされて、それにみんなもリアクションしてくれて。みんなのもとに届いたんだなってことが今日の反応で伝わってきました。今日は本当にどうもありがとう。

 

・【藤】今日は帰ったら風呂入ってあったかあったかして寝ろよ。あったかあったかだぞ。なめんなよ、風邪引くからな!

(「あったかあったか」って言葉がなんかおもしろかった)

 

 

と、まあこんな感じで、BUMP大阪1日目のレポでした。思い出したことをそのまま書きなぐったので雑な文章になりました。さーせん

さて、残りのツアーは全く抽選に引っかからなかったので行かれる方が楽しんできてください。

来年か再来年は新旧織り交ぜたセトリのライブが見たいなあと思う次第。生で「ギルド」を聴くその日まで。では。

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BUMPのアルバム、朝に聴く?夕方に聴く?それとも夜?

BUMP OF CHICKENのアルバムを、フィーリングのみを道しるべに完全な独断で朝型アルバム、夕方アルバム、夜アルバムに分類した。だから何と言われても困る。


 

■朝型アルバム

・LIVING DEAD

THE LIVING DEAD

THE LIVING DEAD

 

かなり迷ったが "グングニル"の「始まる感」のため、強いて言うなら朝のアルバムに該当すると結論づけた。"続・くだらない歌"や"K"、"Everlasting Lie"など、朝にしては重すぎるとの抗議が脳内で飛び交ったが無視する。

 

・jupiter

jupiter

jupiter

 

"天体観測"を除けば結構朝っぽさあるアルバムだと思う。"ベンチとコーヒー"とか特に。

 

 

・aurora arc

aurora arc (初回限定盤B)(CD+BD)

aurora arc (初回限定盤B)(CD+BD)

 

朝というより明け方ごろの、ラジオ体操のジジイすら起きてない時間帯くらいの澄んだ空気の下で聴きたい。一番分類が難しかった

 

 

■夕方アルバム

FLAME VEIN

FLAME VEIN

FLAME VEIN

 

次作のアルバムでは"Everlasting Lie"みたいな老成した曲を書いてしまう藤原基央だが、この1stアルバムでは相応に若くて、その若さがなんだかノスタルジックに響く。ノスタルジックといえば夕方である。あと"くだらない歌"を筆頭に実は結構音作りが分厚いんだけど、分厚い音って夕方っぽい哀愁出せる気がする。オアシスの"Definitely Maybe"に近い感覚。若さはな、戻らないのじゃ

 

 

ユグドラシル

ユグドラシル

ユグドラシル

 

これは迷わず夕方アルバム。"embrace"、"太陽"、"fire sign"、"ロストマン"とかもうどう考えても夕方。どう考えてもは言いすぎました

このアルバムに多いけど、ピックアップをリアにしてちょっとディレイを効かせると最強に夕方感が出る気がする。

 


・ray

RAY

RAY

 

ここからエレクトロサウンドを大々的に取り入れ始めたとは言え、実はギターの音色は結構バンドサウンドらしさが残っている。なぜかはわからんけどその音がまだ日の出ている頃合い、つまり夕方の音楽という感じがする。

 

 

■夜型アルバム

orbital period

orbital period

orbital period

 

 名曲"BELIEVE"を含むバリエーション豊かな楽曲群が並ぶが、色彩豊かな音色が夜闇に煌めく光を思わせるため夜型とする。自分でもいまいち言ってる意味はわからない

 

・COSMONAUT

COSMONAUT

COSMONAUT

 

 途中("HAPPY"あたり)まで結構夕方感があるが、"66号線"からの展開がどんどん夜が深くなってく感じでとても良き。宇宙がコンセプトっぽいし文句なしに夜。

 

 

・Butterflies

Butterflies(通常盤)

Butterflies(通常盤)

 

 完全夜型アルバム。全曲夜に合う。Butterfliesのディレイのかかったギターサウンドなど、空間系の音作りは夜っぽさが出る気がする

 

 

 

 

◆総評

ジャケットデザインに引っ張られすぎた気がするが、なんとなくしっくりくる分類となった。しっくり来たから何ということはない。自己満足である。

とはいえなんとなく発見だったのが、

朝っぽさ…澄んでいてクリアな音

夕方っぽさ…厚みのある音やリアピックアップのちょっとザラザラした感触

夜っぽさ…空間系で広がりを感じる、フロントピックアップ&キラキラしたエフェクト

あたりがそれぞれの印象に寄与している気がすること。

 


 勢いで書ききったため、非常に謎な記事となった。オチはない

非メタラ―によるDownload Japan 2019の遅いレポ・感想

生まれてからこの方メタラ―であるという自覚を得たことがなく、したがって自分はメタラ―ではないと思うのですが、人は何をもってメタラ―を自認するのかという定義を….........

 

序文に飽きたので非メタラ―がダウンロード・フェスに行ってきたレポと感想になります。このフェスって3月末に開催されたはずなんですけど半年何があったんですかね?タイムリープ

 

さて、今回日本初開催となったダウンロード・フェスティバル。事前にオジーのキャンセルなどのニュースもあり、色々と心配な点が多かったのですが、まず言っておきますと、

 

めっちゃくちゃ楽しかったです。最高。手のひら↑↓!!!

運営様お疲れ様でした。

 

バンドの演奏は勿論のこと、なんというかメタルコミュニティの文化にようやく直に触れることができ、新鮮な体験ができました。

 

 

◆移動~入場

当日3/22(木)の朝。

どこに出しても恥ずかしくない地方民中の地方民のため新幹線で東京へ。そのまま京葉線を巧みに乗りこなし海浜幕張駅へ向かいます。これからメルヘンな世界観を堪能せんとするディズニー民と、黒い服で全身固めたメタラー諸兄が同乗する、たいへんに密度の高い車内。

 

休日に早起きするのが嫌で、また前泊する気力もなかったため到着はお昼ごろ。つまり最初の数組は終わっている段階でのスタートとなりました。すまんな。

 

到着してチケット確認を済ませると、リストバンドドリンクチケットを渡されます。リストバンドさえあれば自由に再入場が可能とのこと。(余談ですがツイッターで「リストバンド売ってくれ」と交渉しかけてる人を見かけました。駄目だろ)

 

入場。ほえーと思いつつあたりを睥睨します。何しろ周囲はメタラーばかりなのです。なめられてはいけません。誰彼かまわずにらみつけ、順調にぼうぎょりょくを下げていきます。

 

で。やっぱりというかなんというか、独特な文化がそこにありました。

就活の合同説明会のような黒一色。ドレスコードあったの?というくらい、マジで9割を超える参加者が黒い服を着用しておりました。女性もそこそこ見かけたのが少し意外です。

 

バンドT着用者も非常に多く、スレイヤーやジューダスのTシャツは勿論のこと、アイアン・メイデンニルヴァーナのTシャツも散見されます。今日関係ねえだろ。あ、あとラウパなど他のメタル系フェスのTシャツ着てる人も多数。

 

会場の外に十数件ほど並ぶ出店を眺めながら、ふと漏れ聴こえてくる音の方を向くとMAN WITH THE MISSIONが演奏中。オオカミ初めて見たなーと思いつつ、会場2Fのクロークを目指します。

クロークは出し入れ自由、料金は1000円なり。昼ごろだったからか、クロークは全然並ばず。でかいゴミ袋みたいなのを貰って、荷物を預けます。

 

再びオオカミを横目にほえーっと思いつつ、昼食を頂くためいったん会場を後にします。今のところ、こいつは一体何をしにきたんでしょうかという感じであります。

 

 

◆ヘイルストーム

バーガーキングで食事を済ませたあと、会場に戻ると演奏中だったのはヘイルストーム。正直なところあんまり予習していたかったので途中からなんとなーくで見始めます。が、ぐっと注意を引かれてしまう。

 

事前に聞いていたとおり、メタルというよりはハードロックな正統派っぷりで、とても聴きやすい…。のはいいんですけど、

 

ボーカルの声がやばい。

とにかく声量。これ、何デシベルシロナガスクジラ?みたいな咆哮。

声量・歌唱力どれをとってもその日一番だったんじゃないでしょうか。 

 

曲を知らないのに、声にひたすら圧倒されて、比喩ではなく鳥肌が立ちました。

正直、感動というよりもっと生物的な部分で圧倒されたという方が正しい気がします。でかい獣を前に毛が逆立つような感覚とでもいうか。勿論ただでかいだけではなく歌唱力もずば抜けてるので、ビリビリと圧倒されながらも心地良く聴けるという。これは人気出るわなあ、と。

 

パフォーマンスも面白い。例えばドラムソロってのはこの手のライブでよくあるんですけど、「良いのを持ってるんだ」と言って取り出したのはお箸。当然コツコツくらいの音しかならないのですが、それで高速のドラミングをするので会場も笑いに包まれ、和やかムードに。一転、今度は特大のスティックを取り出してボスボスたたき出して、また笑いを誘う。あー、パフォーマーだなーと一気に好感度上がりました。

 

とかなんとか言ってたら来日公演決まりましたね。興味ある方は是非行かれると良いと思います。

https://www.creativeman.co.jp/event/halestorm19/

 


Halestorm - I Miss The Misery [Official Video]

 

◆アーチ・エネミー

デスボを生で聴いてみたいとアーチ・エネミーを鑑賞。マイケル・アモット率いる演奏はとてもソリッドで、Nemesisの超絶リフなどがソリッドで、ソリッドでした。

ソリッドってなんだろう。

 

アリッサ嬢のボーカルはなんだかすげえものを見ているなあという印象。良い意味でこう、動物園のパンダを見ているような気分でした。良い意味で。


ARCH ENEMY - Nemesis (OFFICIAL VIDEO)

 

SUM41

そんなに思い入れのあるバンドじゃなかった…と思ってたんですが、そういえば中学時代にめちゃくちゃ聴いてたのを思い出しました。特に2nd、3rdの曲は思い出深くて、イントロのリフを聴いた瞬間血が沸き立つような感覚を思い出しました。

古い曲は勿論新曲もステージセットの演出と相まってなかなか良く、めちゃくちゃ盛り上がってました。やっぱりこのバンドは日本と相性良い気がします。かなりメロディ重視なので。

モッシュが起こったときは「Good old mosh-pit!」とデリックも嬉しそうにしてました。

途中でサバスのParanoidのリフを弾く場面もあり、メタルヘッドへの気遣いも忘れず。

このバンドはマイナー調のメロコアっぽい曲でも、メジャー調のポップパンクっぽい曲でも、盛り上がりどころをわかりやすく作ってくれるので、この日一番乗りやすかったのはこのバンドだったかもしれません。

選曲もベストアルバムって感じで、個人的には"We're All To Blame"、"Still Waiting"、"Underclass Hero"、"Fat Lip"などなどこれさえ聞ければみたいなラインナップがすべて揃っていたので大変満足でした。

 

久々にポップパンクの強さをかみしめ、ふえぇ…音楽脳が中二に戻るよぉ…とひとりごちておりました。


Sum 41 - We're All To Blame

 

 

アンスラックス

古き良きスラッシュメタル。良い意味で、良い意味で四天王で一番馬鹿っぽくて良い。盛り上げ方も、ブリッジミュートのザクザクっぷりも、ボーカルスタイルも、「これぞスラッシュメタル」という感じのステージ。

"Indians", "Caught In A Mosh", "Mad House"などなど、ほとんどベストアルバムみたいな選曲で、ただただ楽しかった。"Do you like thrash metal!?"というアホみたいなMCも好き。

 


Anthrax - Madhouse (Official Video)

 

 

 

 ◆ゴースト

個人的ハイライトでした。正直に言うと、ゴーストを予習し始めたの、フェスの1週間前くらいからだったんですよ。アルバムもprime musicで聴けるOpus~は何週かしたのみで、あとはYouTubeに上がってたMVを繰り返し見て、とにかく直前にゴリゴリ聴いていったんですが。

それがライブ当日には、まるで遥か昔から聴いていたかのような耳への馴染みっぷりで、自分でも驚くばかり。

このバンド、見た目やコンセプトは完全にキワモノなんですけど(聖飢魔Ⅱみてえだと思いました)、やってる音楽は正統も正統、というかなんなら結構古臭い曲もあったりします。

特に最新作は80s感満載の曲が多く、キャッチ―なメロディが「ダサい」すれすれのところでかっこよく仕上がっています。その「もう少しでダサい」という音楽性も意図的にやってることがわかるので、なんというか「オーディエンスとの共犯意識」みたいなものが芽生えている気がしてきます。

一方、ダウンロードフェスに呼ばれるだけあってへヴィな曲は音圧高めのダウンチューニングで演奏されるので、なんだかんだメタルヘッズも大好きという、謎めいたバンドでした。

実はたった3年前の曲である"Square Hammer"は、もはやアンセムのようになっていて、イントロから比喩ではなく鳥肌が立った。

 

途中、インスト曲でコピア枢機卿がサックス(?)を吹きながら登場するシーンがあって、かっこいいやらシュールやらでなんだか楽いです。

コピア枢機卿のボーカルも華があり、バンド隊は非常に堅実に仕事してるので、ライブすっごい良いバンドですよ。必見。

 


Ghost - Square Hammer

 

 

◆スレイヤー

ハイライトがゴースト、ならスレイヤーは?

なんというか、別枠でした。

 

メタルのライブと言うより、

終戦を見届けた」みたいな気分にさせられました。何言ってんのこいつ

 

始まる前から異様な雰囲気が漂っていました。高揚感もあり、緊張感もあり、そして最後であることへのさみしさもあり。万感の思いが幕張を満たしています。

メタラーというのは揃いも揃ってこじらせたオタクばかりです。スレイヤーという、少しもブレることなく邁進してきたレジェンドに対する思いは、もはや好きを通り越して畏敬みたいなところまで育っていても不思議ではありません。

 

セトリはベストアルバムのような選曲で、みんな狂う狂う。目の前でモッシュピットが起こり身の危険を感じます。初めて聞くスレイヤーの音の洪水っぷりはすさまじかったですが、その一つひとつの音の粒は輪郭がしっかりしていて、スレイヤーにしか出せない音だなーと思いました。個人的にHell Awaitsと目の前のモッシュの地獄っぷりがシンクロして非常にナイスでした。あとなんかモッシュの中にダッチワイフ的なのがいた気がするんですけどなんだったんでしょうか。

 

とにかく演奏中は頭がからっぽで、かつ身を守ることに必死だったため気づいたら終わっていた感じでしたが、演奏が終わった後の「終戦」のような雰囲気がとても印象的でした。

 

最後、トム・アラヤはしばらく黙ったまま観客を睥睨していました。すると最後のMCを、なんと日本語で読み上げます。たどたどしく「私たちのたちの最後のショウです。とても悲しい。いつかまたね」と。

それだけ言い残し、戦士たちはステージを去ったのでした…


Slayer - Hell Awaits (Live Unholy Alliance)

 

 

ジューダス・プリースト

電車の時間の関係で、ペインキラーを背に帰った。

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いやー、まさかレポが半年も遅くなるとは思ってなかったのでびっくりしています。

先延ばしは良くないですね。では 

「ASKAは脱退したチャゲアスの曲を歌うな」って誰だよお前

チャゲアスを胎教音楽として聴いてきた世代としては、ASKAの脱退のニュースは中々にこたえるものがあり、「実家が半壊しましたよ」と告げられたような感覚に苛まれております。

 

早速我らがTwitterは「これじゃCHAGE and...になってniko and ...みたいですねw」とかクソつまんねぇ大喜利ツイートで溢れており、そのつまらなきこと芋洗坂係長とですよ。だけで60分構成されたエンタの神様のごときでした。ここが地獄か。

 

さて。そんな感じでショックはショックだったのですが、ASKA本人にやる気がないのは以前から何となくわかっていたことなので、結局脱退宣言の前と後で大きく事情が変わったことはない気がしています。だからまあ「やっぱりかー」という感じでした。ジョン・フルシアンテの脱退、マンドゥ・ディアオのグスタフ脱退、オアシスの兄弟喧嘩などを見届けてきたので、その辺のメンタルはかなり鍛えられてるのかもしれないですね

 

 

で、今回の騒動(?)で気になったのが「もうチャゲアスの歌は歌わないでください」系のコメント。一部ではありますが、ちょいちょい散見されたので、少し書こうかなと思います。

こういうことがあると他人に石投げて溜飲を下げる手合いが出てきますが、やっぱりかー、と。

 

「名義の関係で歌えない」ってのは詳しい人に任せるとして、道義的な面から言ってる人いますけど、「それ誰得なん?」てのが正直な感想。

「ソロでチャゲアスの曲は歌ってはいけない」という雰囲気ができて、実際本人も演奏しなくなったとして、それで誰か得するんですかね。あるいは誰かが守られるんですかね。

百歩譲って、例えば今の状況下で「テレビでチャゲアスの歌を演奏するのは良くない」ってのはなんとなくわかるんですけど、演奏するのってASKAのソロコンサートとかじゃないですか。コンサート行くの?そういうご意見番様。絶対行かないし、何ならその頃には忘れてるだろ

 

なんというか、自分の預かり知らないところで誰が何歌ってようがどうでもよくないですか?

 

 

まあ、正直本人のブログとかかなりモヤっとする内容だし、薬物関係でASKAがやらかしたのは紛れもなく事実なんで、彼に怒るのは個々人の自由だと思います。二度とコンサートに行かないとか、曲聴かないとか、それも好きにすればいいでしょう。ただ、曲を演奏するかしないかまで口出すのはどうなんですかね。残ったCHAGEさんの方もやりづらくなりそうですが

 

 

チャゲアスの大ファンで、ASKAのソロコンサートがあれば必ず行くけど、チャゲアスの曲を聴くと複雑な気持ちになる」とか、そういう人の気持ちはまあわかるんですけどね…。普段大して関心ないのに、謎の裁定を下したがる人たちは、ほっとけばいいのになー、という感じ

 

 

個人的には、歌手の人間性とか過去のこととかどうでもいいので、良い曲を良い演奏で聴かせてくれればいいかなという感じです。

ほら、ミュージシャンに人間性求めだすとレッドベリーとか聴けなくなるし…

2億年ぶりに歯医者に行って頭の中がメタルフェス

10恒河沙(ごうがしゃ)年ぶりに歯科医に行ったんですけど、あの治療イスに座った瞬間、脳内で演奏が始まりました。

歯医者のイスってなんかこう、刑が執行される感すごくないですか?感電死させられる電気椅子っぽいし、治療椅子についてる器具とかは解剖に使えそうなメカニカル感にあふれてる。絶対殺される。

 

あの椅子に座った瞬間、死刑執行を待つ囚人のような気持ちになり、頭の中をよぎったのはアイアン・メイデン"Hallowed Be Thy Name"。


Iron Maiden - Hallowed Be Thy Name (live)

 

邦題を"審判の日"という、絞首台で刑を執行される死刑囚の目線で歌われる曲。

絶望や悲哀を感じるイントロ、メタル屈指の名リフ、そして血がたぎる展開。かなり長めの曲ですが、冗長さを感じない名曲です。

 

 

しかし、歯科検診が始まってからはそれどころではありません。歯をガチャガチャ器具で、歯茎をつつかれ、謎の器具でゴリゴリ削られ(虫歯ではない)口内はズタズタ、とにかく痛い。頭の中もごちゃごちゃして、なんにも考えられないよぉ…

そんな感じで検診中に脳内をよぎった曲はみんな大好きカーカスの"Unfit For Human Consumption"。歌詞はよく知らないというか読んでもわからないんですけど、この曲のMVの様子が今の自分とマッチしておりました。


CARCASS - Unfit For Human Consumption (OFFICIAL VIDEO)

 

 

さて、歯科検診では歯の掃除もしてくれます。歯ブラシでは及ばない汚れを器具でゴリゴリ取り除いてくれるわけです。最終的にズタズタになった歯茎から多量の出血がみられ、口をゆすいだ時の真っ赤なこと。これはもう"Raining Blood"と言っても過言ではありません。


Slayer: Raining Blood

 

 

しかしやがて検診は終わります。長かったような短かったような、痛みと達成感に溢れつつ、清算を済ませるため、カウンターへ。

 

 

「次回、検診の続きのご予約はいつにされますか?」

 

 

"黒い安息日"


Black Sabbath - "Black Sabbath"

 

 

 

そんな感じで今週の水曜日、再び検診に行ってきます。悲しいけど、現実。


Metallica - Sad But True [Official Music Video]

 

 

 

魔力の刻印

魔力の刻印

 

 

【Incubus】インキュバスは意外と音作りが面白いという話

インキュバスは大ファンというわけではないんですが、音作りが好きなのでたまに聴きたくなります。基本ストレートなハードロックバンドという趣なのですが、フロントピックアップで出してる音圧高めな音がストライク。

ジャンル的にはミクスチャーロックとかになるんでしょうかね。

 

インキュバスを知ったきっかけの曲は"Black Hearts Inertia"でして、ベスト盤のボーナストラックとして収録されたものなんで有名曲でもなんでもないんですが、イントロのリフの丸い「厚み」みたいなのがかっこいいし、ベースラインが思いのほかファンクっぽいし、あとハードロックバンドにありがちな「クサさ」もない。


Incubus - Black Heart Inertia

 

↓ベスト。

Monuments and Melodies

Monuments and Melodies

 

 

 

これをきっかけに興味がわいて、評判のいいアルバム"Morning View"を聴いてみた。

Morning View

Morning View

 

 

オルタナらしからぬさわやかなジャケットで、なかでも気に入ったのが以下2曲。

 

"Echo" - Incubus


Incubus Echo

 

"Are You In?" - Incubus


Incubus - Are You In? (Official Video)

 

"Echo"はベスト盤に入ってもいいくらいのよくできたリフで、力が抜けるような不思議な響きがグッド。

 

"Are You In?"はベースラインが心地よい、ちょっとジャズっぽさもあるトラック。クールだけど情感たっぷりで、あまりロックっぽくない雰囲気だけどしっかりエモい。

 

そんな感じでサウンドが結構好きなバンドなわけですけど、初期のころはラップメタルっぽいことをやってたそうで。ラップメタルか…レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン以外あんまり好きじゃないんですよねぇ…

 

ベスト盤を出した後も何枚かスタジオアルバムをリリースしてるみたいなんで、そっちから聴いてみようかなと思う次第。