南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

「一時期こればっか聴いてた」曲リスト

「この時期、こればっか取り憑かれたように聴いてたなあ」という曲をひたすらリストにしました。人のこういうの見るの好きなんで自分もやってみます。

 

■Viva Brother "Darling Buds of May"

乾いたギターにゴリゴリのUKサウンド。シンプルなコード進行。意味わからんくらい聴いた


Viva Brother - Darling Buds Of May

 

 

 ■Oasis  "Stand By Me"

1st,2ndの曲は全部聴きすぎってくらい聴いたけど、3rdではこれを特に聴いてました。


Oasis - Stand By Me (Live From The GMEX) [Sound HQ]

 

 

Oasis "Underneath The Sky"

マスタープランは名曲揃い。


Oasis - Underneath The Sky

 

 

■David Bowie "Heroes"

スケール感と鋭いギターリフにやられて死ぬほど聴いた。


David Bowie - Heroes (Official Video)

 

 

The Fratellis "This Old Ghost Town"

3rd(We Need Medicine)だとこの曲ばっかり聴いてた。でも一番好きなのは2ndアルバム。


The Fratellis - This Old Ghost Town

 

 

Jason Mraz "Livin' In The Moment"

世界で一番優しい歌です。


Jason Mraz - Living In The Moment (Official Video)

 

 

Radiohead "The Bends"

元の音源もそうだけどこの⇓スタジオライブがかっこよすぎてずーっと聴いてた。

まあベンズ自体むちゃくちゃ聴いたんですが


The Bends by Radiohead

 

 

Radiohead "Prove Yourself"

静寂からの爆音、エモーショナル。本人たちはピクシーズのパクりだと腐してた。


Radiohead Prove Yourself live 1994

 

 

Public Image Ltd. "Public Image"

PVも併せて中毒性がすごい。

 


PIL - Public Image

 

 

Paul Mccartney "Pipes Of Peace"

柔らかくて暖かい感触が好きだった。


Paul McCartney 'Pipes of Peace (2015 Remaster)'

 

 

Billy Joel "Allentown"

歌詞もメロディもここにしかない悲哀がすごい。泣ける


Billy Joel - Allentown

 

 

■Bruce Hornsby & The Range "The Way It is"

サビのリフのクールさにやられてずっと聴いてた


The Way It Is

 

 

■Ride "Like A Daydream"

1stアルバムが思ってたよりしっくりこなかったけど、この爆音路線はすき


Ride - Like A Daydream

 

 

■Jake Bugg "Slumville Sunrise"

UKロックに絶妙な古臭さをもちこんだ名曲。


Jake Bugg - Slumville Sunrise (Live)

 

 

■James Bay "Hold Back The River"

1stアルバムは本当によかったなあ


James Bay - Hold Back The River

 

 

Nirvana "Verse Chorus Verse"

やっぱりメロディセンス


Nirvana - Verse Chorus Verse [Lyrics]

 

 

Schroeder-Headz "Bluebird"

e.s.tとは違った良さがあるんですよ。ジャズの入り口になった曲


Schroeder-Headz - Blue Bird 【PV】 F.O. Version

 

 

■LiPPS "Tulip"

いや、急に?


デレステ- Tulip MV

 

 

Pearl Jam "Jeremy"

歌詞を読んでから、ずっとすき 


Jeremy - Pearl Jam - Live In Pinkpop 1992 HD

 

 

Pearl Jam "Rearviewmirror"

サビのバッキングがかっこいい。後半の盛り上がりもすさまじい

パールジャムリードギター地味にうまいよね


Pearl Jam- Rearviewmirror SNL 1994 1080p HD Remastered

 

 

Smashing Pumpkins "Today"

 10代の心にはこの分厚い音が必要だったのです


The Smashing Pumpkins - Today (Official Music Video)

 

 

■Giovanni Allevi "Go With The Flow"

世界で一番優しい曲です(2回目)


GIOVANNI ALLEVI - Go with the flow (videoclip ufficiale)

 

 

■George Winston "The Holy And The Ivy"

冬の厳しさと、冬だからこその温かさが同居した冬ソングの頂点。一時期ソロピアノばっか聴いてて、切実に癒しを求めていた


The Holly and the Ivy - Solo Pianist George Winston - from DECEMBER

 

 

The Vines "Autumn Shade Ⅱ"

コードはシンプルながらビートルズ級の芸術性。


The Vines - Autumn Shade II (Lyrics In The Video)

 

 

Muse "Plug In Baby"

 変わった音使いのイントロとサビの開放感にやられた


Muse - Plug In Baby (Official Video)

 

 

Fall Out Boy "The (Shippied) Gold Standard"

 シングル曲でもないのにめちゃくちゃ聴いてた。これ以外の曲はあんまり知らない


Fall Out Boy - The (Shipped) Gold Standard

 

 

The Smiths "The Boy With The Thorn In His Side"

十代のガラスのハートに刺さった。イバラだけに


The Smiths - The Boy With The Thorn In His Side (Official Music Video)

 

 

■The Fray "Where The Story Ends"

エモいというならこの曲ほど一瞬で持っていかれる曲ないかもしれない。雨の日にとても似合う


The Fray - Where The Story Ends

 

 

Queens Of The Stone Age "Go With The Flow"


Queens Of The Stone Age - Go With The Flow (Official Music Video)

 

 

Soundgarden "Jesus Christ Pose"

間奏のリフがあまりにかっこよくてずっと聴いてた 


Soundgarden - Jesus Christ Pose (Official Music Video)

 

 

Jamie Cullum "I'm All Over It Now"

声がほんとすき


Jamie Cullum - I'm All Over it

 

 

Mando Diao "You Can't Steal My Love"

これはもう本当に聴きまくった。青春なんてなかったけど青春ソング


Mando Diao - You Can't Steal My Love (Official Video)

 

 

Arctic Monkeys "Settle For A Draw"

アクモンは基本アルバムまるっと狂ったように聞いてましたが、この曲はB面ながら聴きまくった


Arctic Monkeys - Settle for a Draw

 

 

■ワインライダー・フォーエバー" -筋肉少女帯-

間奏のセリフも含めてハマった。筋少バージョンはYouTubeにない


Underground Searchlie - winerider forever (大槻 ケンヂ)

 

 

■みかくにんぐッ "とまどい→レシピ"

謎の中毒性


「とまどい→レシピ」みかくにんぐッ!ミュージックビデオ(半分くらいの尺Ver.)

 

 

The Cribs "We Share The Same Skies"

狂ったように聴いてた曲ナンバーワンかもしれない。ジョニー・マー加入期だからか、クールでエモーショナルなリフとクリブスの荒っぽいのに繊細な感性が融合して最エモソングとなった


The Cribs - We Share The Same Skies

 

 

Beck "Gamma Ray"

ベックの中では有名曲ではないんですけど、このスタジオライブがめちゃくちゃかっこいいのです


Beck @ Letterman 10/09/08

 

 

■Manic Street Preachers "Motorcycle Loneliness"

都会の哀愁という感じで好きだった。歌詞も難しい単語が多いけどすき


Manic Street Preachers - Motorcycle Emptiness (Official Video)

 

 

■Twisted Wheel "We Are US"

時代錯誤的なロンドンパンクを地で行っててすきだった。今なにしてるんだろう


Twisted Wheel - We Are Us

 

 

■Iron Maiden "Hallowed Be Thy Name"

リフ弾くのがとても楽しい


Iron Maiden - Hallowed Be Thy Name (live)

 

 

Metallica "Master Of Puppets"

メタリカを本格的に聴く前からこの曲は聴きまくってた。客観的にメタルソング1位なのでは?


Master Of Puppets

 

 

Metallica "Blackened"

実はメタリカで一番好きな曲。作曲者であるジェイソンの弾くベースが全く聴こえないという不遇っぷり


Metallica - Blackened

 

 

■THE MICHELLE GUN ELEPHANT "バードメン"

日本で一番かっこいい


バードメン / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

 

 

■ROSSO "シャロン"

意味わからない歌詞含めて最高のパンクソング


ROSSO-シャロン

 

 

■ROSSO "1000のタンバリン"

「見上げれば1000のタンバリンを打ち鳴らしたような星空」でなんとなく情景浮かぶからすごい


(PV) ROSSO - 1000のタンバリン

 

 

Black Rebel Motorcycle Club "Whatever Happened To My Rock'n'Roll?"

00年代のガレージ系で一番ひねくれてて好き


Black Rebel Motorcycle Club - What Ever Happened To My Rock And Roll (Punk Song)

 

 

Megadeth "Holy Wars... The Punishment Due"

最強のメタルリフはこれでいいんじゃないですか


Megadeth - Holy Wars...The Punishment Due

 

 

■Carcass "Heartwork"

唯一好きなデス系。今でいうメロデスとも違う、唯一無二の世界感。


Carcass-Heartwork

 

 

System Of A Down "B.Y.O.B"

一時期コピーもしてたけどチューニングがめんどくさい。変態的な転調の集大成的な曲


System Of A Down - B.Y.O.B. (Official Video)

 

 

 ■John Mayer "Slow Dancing In The Burning Room"

最近コピーしたくてずっと聴いてる


John Mayer - Slow Dancing In A Burning Room [HD]

 

 

いったん思いついたのはこれくらいでしょうか。まだありそうですが。

「アルバム全体を通して死ぬほど聴いたので逆に1曲だけ聴きまくった印象がない」というものは除外してるので実際聴いた回数はそれほど反映されてないです。

 

 

■総評

かなりベタだった

【入門】めっちゃくちゃわかりやすかったジャズの5曲を挙げていく

興味はあるけど、聴いてみてもなんだかよくわからない。でもやっぱり気になる…という段階が(ジャズに限らず)どの音楽ジャンルにしてもあると思います。

 

そういう段階では、好きになるためにわかりやすい曲を聴くのが一番。活字に慣れるためにラノベを読む、いいじゃないですか。そんな感じです。

というわけで、自分がジャズを聴くきっかけ・入口となった「滅茶苦茶わかりやすいジャズの曲」をつらつら挙げていく記事です。

 

 

Duke Jordan "Glad I Met Pat"


GLAD I MET PAT by Duke Jordan

デューク・ジョーダン(ピアニスト)自体はジャズミュージシャンの中でもものすごく有名な部類ではない(あくまでマイルスやコルトレーンやロリンズなんかと比べて)ですが、この曲はジャズとかジャンルとか関係なく最高。

 

アルバムジャケットが表す、寒い冬に聴くのがぴったりの曲で、暖炉を焚いた温かい部屋からしんしんと降りしきる雪景色を眺める、ほっこりした気分になります。メロディもとってもわかりやすい。ここまで情景がありありと思い浮かぶ曲もなかなかないのではないでしょうか。ニューエイジとかイージーリスニングとか好きな人も気に入ると思います。

とりあえずアルバム自体めちゃくちゃお勧めだし、なんならちょっとだけ通ぶれるチョイスなんじゃないかと思います。1973年のアルバムなんで結構新しいですね。 

Flight to Denmark

Flight to Denmark

 

 

 

 

②Dave Brubeck "Take Five"


Dave Brubeck, The Dave Brubeck Quartet - Take Five (Audio)

ド級に有名曲なので普通に知っている人も多そうですが、デイヴ・ブルーベック(ピアニスト)のこの曲はロックファンでも素直にかっこいいと思えるクールなテーマが最高。また、ジャズの核心部分でありながら、ジャズファンでないと聴いているのがつらいアドリブ部分も結構シンプルで、曲のフォーマットが分かりやすいのも点数高い。映画のサントラのような感覚で聴けるので入門編として最適。ただし曲名の通り5/4拍子のため演奏するとなると難しい。

 

 

Miles Davis Quintet "Airegin"


Miles Davis - Airegin

作曲はソニー・ロリンズウェス・モンゴメリーなど、いろんな人が演奏していますが、この演奏をマイルスバンドのこの演奏を聴いてほしい。ただただ冒頭のベースリフがかっこいいという一点で選出。そうです、ベーシストです。

ジャズの「おしゃれ」「ゆったりした」「眠くなる」などのイメージを壊してくれた、なんかすげえ攻撃的な部分を感じた曲でした。かなりロック。ちなみにベースはポール・チェンバース御大が弾いています。

 

 

④Art Blakey & The Jazz Messengers "Moanin'"


Art Blakey & the Jazz Messengers - Moanin'

坂道のアポロンを見てた人ならお馴染み、アート・ブレイキーのド定番ソング。

冒頭0.1秒で「わあ、ジャズ」って思えるわかりやすいテーマがナイス。ちなみにアート・ブレイキーは超親日家なので、そのへんのエピソードを読むのも結構たのしい。

 

 

⑤Return To Forever "Spain"


Spain/Chick Corea

モダンジャズっぽいもので固めたかったのですが、この曲もスタンダードとして定着していて、ロックからも入りやすいという点で外せませんでした。

チックコリア率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーの作品で、エスニックな雰囲気満載の名曲。もう完全にフュージョンの曲ですが、入口としてはこれ以上ないのではないかと思います。

チック・コリアをお気に召したらとかを聴いてみるがよいと思います。

Now He Sings Now He Sobs

Now He Sings Now He Sobs

  • アーティスト:Chick Corea
  • 発売日: 2002/06/13
  • メディア: CD
 

 

 

■総括

チョイスが散漫。

けどまあ、ビバップだのウェストコーストだのフュージョンだの、最初は難しいこと考えずに聴いたらよかろうかと思います。

あと、本当はゴリゴリに「現代の」ジャズが好きな人間なので、そのうちガッツリ記事を書きたいなあと思います。ではー。

 

 

 

 

 

カサビアンからトムが脱退した。

本日、ショッキングなニュースが目に飛び込んできた。

 

カサビアンからトム・ミーガンが脱退。本気で二度見レベル。マジか

 

トム・ミーガンはカサビアンのボーカルである。

カサビアンはUKでは、こう、それはもう、すんごいバンドなのである。日本のバンドで例えようと思ったが、難しい。ちょっと変わったバンドのくせに、スタジアム級の動員を誇る、とにかくすごいバンドである。

 

例えばこの曲を見て貰えばわかる。

 


Kasabian - Club Foot live at the O2 London

 

ほとんどずっと同じようなコードの怪しい曲に、スタジアムの観客が踊らされている。一聴しただけでは良さはわかりづらいと思うが、ハマればわかる。なんだか取り憑かれるような魅力がある。

 

 

トム・ミーガンはカサビアンの要だ。ギターのサービ・ピッツォーノが作る、変態的なのにいつも絶妙にポップさのある曲にぴったりだった。シリアスすぎず、ちょっとアホっぽい陽気さも備えていて芯のある声。そして、客の煽りが非常に上手い。

 

 

人生で一番良かったライブは?と聞かれたら、自分はカサビアンのライブだと今でも即答できる。ソニックマニアで観たカサビアンは、始まりから終わりまで狂熱が観客を覆っていて、歌えて踊れるアンセムの連続だった。曲の良さとライブのうまさが、今まで観たどのバンドよりも段違いだった。

 

 

自分は2000年代以降で一番偉大なバンドはアークティック・モンキーズだと信じてやまないし、カサビアンは実験精神こそあれど革新性で言ったら他のバンドの後塵を拝すると思うけど、いつだって彼らの新曲には新鮮な驚きがあったし、それはすぐに肌に馴染んだ。大好きなバンドだった。

 

カサビアンにおけるトムは、オアシスで言うとリアムでスミスで言うとモリッシーで、ストーン・ローゼスで言うとイアン・ブラウンで...いやそうか?なんか違う気がしてきたがまあなんかフロントマン2人のうちの1人、みたいな感じだ。ちょう大事。

 

 

正直、今のところこれはもう解散なのでは?と思っているが、そういったニュースは出ていない。

うああー、カサビアンは続いて欲しいけど違うボーカルのカサビアンは見たくない気もする...うああー

普通の日常が一番さむしい、ポール・マッカートニー"Another Day"とかBUMPの"ギルド"とか

ポール・マッカートニーのソロで1stシングルとして知られる"Another Day"は、ジャケットデザインの指名手配感のすごさでもよく知られるところですが、最近は「薄そうで奥行きのあるこの歌詞がすごい!」曲として自分の中で知られています。

 

Another Day - Red vinyl

Another Day - Red vinyl

 

 


"Another Day" by Paul McCartney & Wings lyrics (HD)

この曲、なんだか口ずさみたくなるリズミカルな歌詞ですが、冒頭の内容はと言えば

 

 彼女は毎朝、風呂で髪洗って

 タオルを巻いて寝室の椅子へ向かう

 なんでもない1日

 

みたいなしょうもないモーニング・ルーティンの話なんですね。

そのあとも

 

 オフィスで書類仕事

 一休みでコーヒーをもう一杯

 でもまだ眠い

 なんでもない1日

 

とか改めて歌詞にするようなことか?

と言いたくなるような日常描写なわけです。

 

ですがそんな風に思っていると、突然マイナー調な雰囲気に転じて

 So sad, so sad(悲しい とても悲しい)

 Sometimes she feels so sad(時々無性に悲しい気持ちになる)

と続きます。

「今のところ悲しい要素あったか?」と訝しむ。

 

 Alone in apartment she'd dwell(アパートでひとりぼっち)

 Till the man of the dream

 comes to break the spell(夢の中の彼が魔法を時にやってくるまで)

 

うわあ。

 

 

さっきまでの歌詞が、「若干シンデレラ幻想のあるアラサー(?)女子で、たまにアパートでしんなり孤独に浸ってる」主人公に置き換えられますね。

 

普段のルーティンや職場での仕事はそこそこ問題なくこなせるんですが、ある時一人になると、ふと自分の境遇に立ち返って急に悲しさ、つまり「ぴえん」が押し寄せてくる…なんかわかるなあと。

 

そんな感じで主人公の置かれている状況がある程度わかったところで次の一節が出てきますが、ここが個人的にこの曲の最も印象深いところ。

 

 5時の音(チャイム?)が鳴る中、

 手紙をポストに出しに行く

 周りが人々で賑わいだすと

 彼女は思った「生きるのがつらい」と

 

ここでストン、と落ちるのが本当に見事で、糸が切れたような様子をさらっと歌い上げるのがいっそ寒々しい。

 

で、とどめに最後は冒頭と同じ歌詞が出てくるんです。

 

 彼女は毎朝、風呂で髪洗って

 タオルを巻いて寝室の椅子へ向かう

 なんでもない1日

 

ここまでくると「なんでもない1日」の意味が変わってくるなあと。なんか「ソフトな絶望」を感じませんか?

 

普通に生きていける、暮らしていけるから、絶望するほど落ち込んではいないけれど、でもふとしたときに「生きていくのがつらい」と感じる程度には悲しいのに、「なんでもない1日」がこれからもずっと続いていくと。病んでませんよ

 

個人的に、死別や失恋みたいな激情を歌った歌詞よりも、こういう妙に現実味ある歌詞の方が刺さるんですよね。

 

 

さて、ここまで読み込んだところでなんとなくこの感覚どこかで覚えがあるなと思ったんですが、BUMP OF CHICKENの"ギルド"で

 

 悲しいんじゃなくて 疲れただけ

 休みをください 誰に言うつもりだろう

 

とか

 

 気が狂うほどまともな日常

 

とかいうフレーズがあるんですが、ほんのり募ってく負の感情が日常の堆積で膨れ上がって時々決壊して、それが終わったらまた日常が続いてくことを意識したときの、小さい絶望をうまく描いてて、こういう歌詞っていいなと思った話です。

 

ユグドラシル

ユグドラシル

  • アーティスト:BUMP OF CHICKEN
  • 発売日: 2004/08/25
  • メディア: CD
 

 

 

 

あと、こういうの好きな人って多分ピロウズ好きだろうなと思いました。

サンキューリトルバスターズ

「良いな」と思った曲がすでに自分のWalkmanに入ってたらなんか得した気になる。【Smashing Pumpkins】

iPhone 11のCMをテレビで見かけて二度見した。

明らかに知っている声が聞こえてきたからだった。

 


iPhone 11 — Night mode — Apple

 

この極限まで磨いたカエルの鳴き声みたいな声はビリー・コーガンではないか。間違えようがないが、しかしこんな曲があったかしらん。

ひょっとして、ビリーのソロ曲だろうか。新作のiPhoneのCMで、まさか古い曲を持ってくることもあるまいと思ったら、そのまさかだった。

 


We Only Come Out At Night - Smashing Pumpkins

 

収録アルバム、"Mellon Collie and the Infinite Sadness"。

 

 

持ってんじゃん。

 

 

スマパンは間違いなく好きだし結構聴いたと思ってたのだけど、メロンコリーはなんというかタイミングが悪くて聴きこめていないアルバムなのだった。

 

まあそれはいいとして、ふと耳にして「ああ、この曲いいな」と思った曲を調べてみたら、すでに持っててWalkmanに入ってたりすると、なんか得をしたような気がする。

 

いや、持ってるのにちゃんと聞いてない曲が大量にあることは決していいことではないのだけれど。古い使ってない財布から1000円出てきたみたいなうれしさ。

 

使ってない口座に10700円入ってたみたいなうれしさ。

 

というか本当に使ってない口座にお金入ってたんですけど、端数の700円どうやって下ろせばいいんですか?夜になっても出てこない。

 

メロンコリーそして終りのない悲しみ

メロンコリーそして終りのない悲しみ

 

慣れるまで聴けば大体の音楽は好きになれる

タイトルで全部言っちゃった感あるんですけど、作品の良し悪しとか自分の趣味とか関係なく、とりあえず何回も繰り返して聴いてれば大抵の音楽は好きになれる気がしています。

 

単純接触効果じゃないですけど、耳馴染みある音の方を好みやすいというのは確実にあって、初めて聴いた音楽は大体軽い拒否反応が出る一方、好きなアーティストなら新譜でもすっと入ってくるもんです。

 

自分は普通の人よりはまあ沢山の人の音楽を聴いてきた方だと思うんですけど、最初は60年代の音楽とかひたすらつまんなくて、でも好きじゃないながらも繰り返し聴いてるうちに耳に馴染んできて、最終的には違和感なく好きと言えるくらいになっているという、そんな体験を幾度となくしてきました。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドも、PiLも、カーカスも、そうやって好きになってきた。

 

勿論好みってのは絶対的にあるんですが、ただただ繰り返し聴きさえすれば大抵の音楽は受け入れられちゃう柔軟さも人間にはあると思うわけです。

 

で、そんな経験を沢山してると、新しい音楽を好きになろうとする小さな努力を普段からするようになります。好きな音楽の合間に、今まで理解できなかった音楽を挟んで聴いてみたり。

 

知識の多寡によらず、そういう感じで音楽の世界を広げようとする人を、正しく音楽オタクだと言うんじゃないかと、そんな感じのことを思いました。

 

ということで、聴いてれば馴染むからみんなカーカス聴こうぜという話です。カーカス で武道館埋めようや

 


Carcass Corporal Jigsore Quandary (HQ)

 

 

「4分33秒」論 ──「音楽」とは何か (ele-king books)

「4分33秒」論 ──「音楽」とは何か (ele-king books)

  • 作者:佐々木敦
  • 発売日: 2014/05/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

【上原ひろみ】なんか憑いてるピアニストを間近で見た

実は上原ひろみ四日市公演に行ってきまして、なんか憑依している系ピアニストを至近距離で見られました。

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上原ひろみと言えばアンソニー・ジャクソンサイモン・フィリップスとのトリオ編成で怒涛のテクニックプレイを聴かせる、フュージョン寄りの技巧派ピアニストのイメージが強かったのですが、今回はソロピアノのシンプルなステージでした。ソロピアノのニューアルバム"The Spectrum"のツアーだったためです。まあ、ソロじゃなければ四日市の公演が実現することはなかったろうと思いますが。

 

音数もむやみに多くなく(あくまで他の作品と比べればですが)、上原ひろみ単体の魅力がしこたま味わえるコンサートでありました。

 

MCは「近くで塩ラーメンを食べたんですけどワンタン入りの方にしておけばよかったと後悔した」みたいな非常にふわっとした内容だったんですが、ピアノに座ってからの豹変ぶりがすごい。こち亀の本田さんかよって具合でした。

 

ニューアルバムの"The Spectrum"は「色」がテーマの作品だそうで、ステージもそれに合わせて色が変わる粋な演出あり。

 

"Yellow Wurlitzer Blues"でブルージィに決めてきたかと思えば、

表題曲の"The Spectrum"は性急なテンポが速いナンバーで、なんだかツェッペリンのアキレス最後の戦いみたいだったし、

ビートルズの"Blackbird"はメロウに、

"Whiteout"では寒々しい情景を克明に描写し、

ガーシュインの"Rhapsody In Blue"は20分を超える長尺でしたが息つく間もない怒涛の打鍵。

 

ピアノは全然弾けない自分みたいな人間でも音の輪郭がくっきりしてて圧倒されるステージでした。すごい強キャラ感。

 

ピアノソロでこんなに熱くなったのは初めてでして、是非もう一回観たいと思わせる人でした。

 

まだツアーやってんでしょうか?マジでおすすめです。

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