【入門】めっちゃくちゃわかりやすかったジャズの5曲を挙げていく
興味はあるけど、聴いてみてもなんだかよくわからない。でもやっぱり気になる…という段階が(ジャズに限らず)どの音楽ジャンルにしてもあると思います。
そういう段階では、好きになるためにわかりやすい曲を聴くのが一番。活字に慣れるためにラノベを読む、いいじゃないですか。そんな感じです。
というわけで、自分がジャズを聴くきっかけ・入口となった「滅茶苦茶わかりやすいジャズの曲」をつらつら挙げていく記事です。
①Duke Jordan "Glad I Met Pat"
デューク・ジョーダン(ピアニスト)自体はジャズミュージシャンの中でもものすごく有名な部類ではない(あくまでマイルスやコルトレーンやロリンズなんかと比べて)ですが、この曲はジャズとかジャンルとか関係なく最高。
アルバムジャケットが表す、寒い冬に聴くのがぴったりの曲で、暖炉を焚いた温かい部屋からしんしんと降りしきる雪景色を眺める、ほっこりした気分になります。メロディもとってもわかりやすい。ここまで情景がありありと思い浮かぶ曲もなかなかないのではないでしょうか。ニューエイジとかイージーリスニングとか好きな人も気に入ると思います。
とりあえずアルバム自体めちゃくちゃお勧めだし、なんならちょっとだけ通ぶれるチョイスなんじゃないかと思います。1973年のアルバムなんで結構新しいですね。
②Dave Brubeck "Take Five"
Dave Brubeck, The Dave Brubeck Quartet - Take Five (Audio)
ド級に有名曲なので普通に知っている人も多そうですが、デイヴ・ブルーベック(ピアニスト)のこの曲はロックファンでも素直にかっこいいと思えるクールなテーマが最高。また、ジャズの核心部分でありながら、ジャズファンでないと聴いているのがつらいアドリブ部分も結構シンプルで、曲のフォーマットが分かりやすいのも点数高い。映画のサントラのような感覚で聴けるので入門編として最適。ただし曲名の通り5/4拍子のため演奏するとなると難しい。
③Miles Davis Quintet "Airegin"
作曲はソニー・ロリンズ。ウェス・モンゴメリーなど、いろんな人が演奏していますが、この演奏をマイルスバンドのこの演奏を聴いてほしい。ただただ冒頭のベースリフがかっこいいという一点で選出。そうです、ベーシストです。
ジャズの「おしゃれ」「ゆったりした」「眠くなる」などのイメージを壊してくれた、なんかすげえ攻撃的な部分を感じた曲でした。かなりロック。ちなみにベースはポール・チェンバース御大が弾いています。
④Art Blakey & The Jazz Messengers "Moanin'"
Art Blakey & the Jazz Messengers - Moanin'
「坂道のアポロン」を見てた人ならお馴染み、アート・ブレイキーのド定番ソング。
冒頭0.1秒で「わあ、ジャズ」って思えるわかりやすいテーマがナイス。ちなみにアート・ブレイキーは超親日家なので、そのへんのエピソードを読むのも結構たのしい。
⑤Return To Forever "Spain"
モダンジャズっぽいもので固めたかったのですが、この曲もスタンダードとして定着していて、ロックからも入りやすいという点で外せませんでした。
チックコリア率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーの作品で、エスニックな雰囲気満載の名曲。もう完全にフュージョンの曲ですが、入口としてはこれ以上ないのではないかと思います。
チック・コリアをお気に召したら↓とかを聴いてみるがよいと思います。
■総括
チョイスが散漫。
けどまあ、ビバップだのウェストコーストだのフュージョンだの、最初は難しいこと考えずに聴いたらよかろうかと思います。
あと、本当はゴリゴリに「現代の」ジャズが好きな人間なので、そのうちガッツリ記事を書きたいなあと思います。ではー。