南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

洋楽と煙草は似ている

煙草って「臭い・汚い・ダサい」の三拍子揃ってて基本的に嫌いなんですけど、煙草と洋楽趣味に結構似たところがあることに気づいて戦慄しております。

 

その心は。どちらも「かっこいいと思って」始めるけど、別にかっこよくないところです。

 

煙草に害しかないことは誰もが知っていると思うんですけど、ではなぜ吸い始めるかというと単に「かっこつけ」なんですよね。特に10代のうちから喫煙を始める人は法を破ってる自分のアウトサイダーっぷりに陶酔している確率がマジラブ並です。悪い俺かっこいいと思いながらゴホゴホやってるわけです。

 

一方、洋楽を聴きはじめる理由も似たりよったりです。なぜ中二が洋楽趣味に走るのかというと、単に周りに聴いている人が(比較的)少ないからです。「周りと違う自分かっこいい」と悦に入る、その実感が欲しいがために歌詞の意味も分からないでボンジョビやグリーンデイを聴き出すわけです。それで理論的なことはさっぱりわからないのにJ-POPをディスりだし、いかに洋楽が高尚かを喧伝して回る…書いてて死にたくなってきたんですけど。

客観的に見て、ゴホゴホせき込みながら煙草を吸ってるクソガキと、エミネムとか聴いてイキってる中学生がかっこいいわけはないんですけど、本人はかっこついてると思ってしまう。なんですかこのカルマ。

 

ちなみに未成年で煙草吸ってた奴は中年になったらそれを武勇伝として嬉しそうに語り出すまでがワンセット。なんでおっさんって昔の非行を自慢すんの?誰も聞いてねえよ。

 

で、始まりこそ「なんかかっこよさそうだから」という非常にかっこ悪いものなんですけど、煙草も洋楽どちらも慣れてくると本当に必要なものになっていくところもに似てるなと思います。喫煙者は煙草ないとイライラし始めるし、洋楽リスナーは音楽を聴くというと洋楽を第一に考えるくらい自然な行為になっている。

いつの間にかかっこいいから洋楽聴くとかいう意識がなくなってきて、完全に生活の一部になってるので、たまに洋楽アーティストのライブに行くと言うと「すごーい」なんてお世辞で言われると普通にビビったりします。チケット売れてないみたいなんですよ、そのライブ…。

 

かくいう自分もそういう経緯でずっと洋楽ばかり聴いてきたわけなんですけど、いつのまにか洋楽至上主義的な考え方がかなり直ってきた気がしております。そりゃもう高校時代なんか心の中でイキりたおしてたんですけど、日本の音楽を結構聞くようになり、多少理論的なところも齧りだして「音楽家ってみんなすごいなあ。」と思うようになったことで症状が緩和されてきたんでしょうか。あとは、正直洋楽への憧憬みたいなものが自分の中で薄れつつあるのを実感しています。ライブのチケット絶対余るし…。昔はビルボードのランキングとかも毎週チェックしてたんですけど、今は全然興味持てないんですなー。なんだか悲しい。

 

 

さて、なんか相当脱線しましたけど、つまり言いたいのはこういうことです。

サマソニのラインナップ、こんなんほぼロック・イン・ジャパンじゃん。」

 

 

メンタリズム禁煙法

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