南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

半強制が一番腹立つからやめろ

コンプライアンスの意識がカタツムリレベルの速度で浸透してきた日本では、もはや何がしかを他人に強制することはちょっとしたリスクとなりつつあるんですけど、結局のところそれで社会が劇的に変わったかというと、のらりくらりと変化を躱すための応急処置だけが講じられてきただけで本当の意識変化は老獪世代が死に絶えない限りは起こらないだろうと思われます。

というのも、「強制」が大っぴらにできなくなった今、八面六臂の活躍を見せるのが「半強制」という概念でして、こやつの姑息さと言ったら宥和政策をふるったチェンバレンのそれに匹敵すると言っても過言ではないのですが、要するに「自身が強制した」という事実を残さず同調圧力をもって断りづらい空気を醸成することで相手を隷従させようという下劣極まりない手段なのです。強制より半強制の方が汚い。

あくまで強制はしていないので従ったとすればそれは本人の意思であるなどと言えるように「逃げる余地」だけは残しておいて、実情としては強制となんら質の変わらない、まさに悪質な方法と言えます。陰口・陰言・当てこすり、なんでもござれで相手の意思を圧殺しておきながら、自身には罪の意識もなく他人の時間を奪い、価値観を踏みにじり、相手を屈服させて悦に入る究極の自慰行為、これが日本に蔓延する半強制。

社員旅行。普通に考えて強制ではないし、ある調査では「行きたい」と回答したのがたった8%だったという誰得行事筆頭。だのにやはり多くの人が自分の意思に反して嫌々参加し、時間と金を無駄にしています。これも半強制の成せるところ。なかなかに頭がおかしい。

勝手に決まった合唱の朝練とか、調整さん使って逃げ場無くしてくる飲み会とか、懇親会という名のヨイショ祭りとか……血管に大量の空気が流入してしまえばいい

 

いや、マジであの「絶対じゃないけど…、みんな出るよ?えぇ?」みたいな雰囲気出すのやめろよ。こっちはむしろ空気悪くしないように気つかって参加してないんだよ、察しろ。

 

 

さてー。読みづらい文章ってあんまり頭使わずに書けるなと思いました。

 

鬱アルバム&暗い曲をひたすら挙げていく①

暗い部屋の隅で膝かかえて聴きたいアルバムや曲をまとめたよ!

5月病に備えるか、梅雨の季節に活用してね!

 

 

ジョン・フルシアンテ『Niandra Lades and Usually Just a T-shirt』

ご存じレッチリの元ギタリスト、ジョン・フルシアンテの初ソロ作。自分の中ではキング・オブ・鬱アルバム。タイミング的にはレッチリが"Blood Sugar Sex Magik"で乗りに乗っていた時期なのだが、それをおよそ感じさせないくらい孤独や悲愴が全面に出ている。自宅で録音したものらしく、デモ音源のような音質が剥き出しの感情・質感を出しているのだが、曲自体はド級に美しいという。

名曲揃いのうえ、Bad Brainsのカバーなんかも入っているのが面白い。

後半は歌無しのインストナンバーが続くが、自分が妙に好きなのが#8。できれば梅雨の時期に部屋の隅っこで聴いてほしい。

NIANDRA LADES & USUALLY

NIANDRA LADES & USUALLY

 


John Frusciante - My Smile Is A Rifle

 


John Frusciante - Untitled #8

 

ジョン・フルシアンテ『Smile From The Streets You Hold』

Niandra~に続く2ndアルバム。本人が「クスリ買う金のために作った」というアルバムで、鬱というより狂気という方が似合う。このアルバムを聴いた後だと「いや、ピンク・フロイドとか全然正気」と言いたくなる。前作よりも勢いで作った感があるためより人を選ぶかも。

Smile From the Streets You Hold

Smile From the Streets You Hold

 


John Frusciante - Enter A Uh

 

 

◆ポーティスヘッド『dummy』

陰鬱という言葉がぴったりのアルバム。悲しいとか死にたいとかいう激情が襲ってくるタイプではなく、けだるさや息の詰まりそうな閉塞感が張りつめたサウンドの中に表現されている。

ジャンル的にはトリップ・ポップに属するらしいが、ポップ…?という感じである。

ジョン・フルシアンテの挙げたアルバムとは反対に、徹底的に作りこまれたサウンドという感じ。

Dummy

Dummy

 

 


Portishead - Sour Times (Ascenseur pour l'échafaud)

 

 

ニルヴァーナ『In Utero』

聴きすぎて普通にロックアルバムとして楽しめるようになってしまっているんですが、初めて聞いたときはその生々しさにビビった。ニルヴァーナとして最後のスタジオアルバムになったこともあり、その吐き出すような歌とビリビリした感触に意味を見出してしまう。

IN UTERO

IN UTERO

 

 


Nirvana - Heart-Shaped Box (Director's Cut)

 

 

◆アリス・イン・チェインズ『Unplugged』

うつ病ビートルズとして知られるグランジバンドのライブ盤。ボーカルのレイン・ステイリー急逝の前に収録したアコースティックライブ。

病的な楽曲はスタジオ・アルバムでも聞けるが、まさに風前の灯といえるようなレインの歌声が切に響く。

Unplugged

Unplugged

 


Alice In Chains - Would? (From MTV Unplugged)

 

 

ジェフ・バックリィ『Grace』

鬱アルバムというとちょっと外れるが、暗めのアルバムではあるので。その暗さも陰鬱な雰囲気ではなく、ただただ美しさに昇華している名盤。トム・ヨークもマシュー・ベラミーも大好き。

"Last Goodbye"は自分の中で特別な曲で、1枚のアルバムだけ残して急逝した事実を思うとよりこみ上げるものがある。"Lover, You Shoud've Come Over"ジェイミー・カラムのカバーも良い。

Grace

Grace

 


Jeff Buckley - Grace (Official Video)

 


Jeff Buckley - Last Goodbye (Edit)

 

 

ジョイ・ディヴィジョン『Closer』

暗い系としてはよく挙がるアルバムなのでとりあえず。暗いとかなんとかいうより普通に傑作なので聴くべき。ジョイ・ディヴィジョンのアルバムはジャケットが飾りたいくらい美しい…。

とりあえず部屋を暗くして体育座りした上でヘッドホンをつけて聴こう。

Closer (Reis) (Exp)

Closer (Reis) (Exp)

 

 


Joy Division - Decades

 

チャイコフスキー 交響曲第6番『悲愴』

クラシックは詳しくないんですが、さすがにこれは有名なので。チャイコフスキー交響曲では最高傑作との呼び声も高いそう。タイトルからしてという感じですが、正直第3楽章で止めておけばそこまで鬱々しくもないのでは?という気もする。第4楽章は、まあ。

うつ病患者にこれを聴かせたら悪化したという鬼みたいな実験もあったという話も聞いたことあるが本当か。カラヤンの盤を持ってるのでたまに聴く。

 


交響曲第6番《悲愴》(チャイコフスキー)

 

 

◆デイヴィッド・ボウイ 『★(Blackstar)』

いきなりなんだよという感じだが、暗くはない。(明るくもないけど)ただ、リリース直後に亡くなった事実も含めて、終わりの匂いが終始漂っており、それでいて力強さも内包しているという。ボウイのボウイっぷりが最後まで聴ける。

★(ブラックスター)

★(ブラックスター)

 


David Bowie - I Can't Give Everything Away

 

 

バウハウス "Mask"

ゴシック・ロックの祖。バウハウスならどのアルバムでもいいかなと思ったんですけど"Hollow Hills"の地獄っぷりが秀でていたので。今振り返ってみるとポスト・パンクのバンドってよくデビューできたなっていうぐらいに暗いor前衛的なのが多いなと。

Mask

Mask

 


Bauhaus-Hollow Hills

 

 

◆エコー&ザ・バニーメン "Heaven Up Here"

これも鬱というよりは耽美系なんだけど緊張感があってやっぱり全体暗い。そういえばRHCP"OFF THE MAP"のBlood Sugar Sex Magikのアウトロでこれのメロディが聴ける。

HEAVEN UP HERE

HEAVEN UP HERE

 


Echo & The Bunnymen - Show Of Strength [HQ] [Studio Version]

 

 

 

ここからは曲。

 

RED HOT CHILI PEPPERS "Transcending"

RHCP史上最も暗い曲かも。奈落の底みたいなベースラインからはじまり、転調を経て歪んだ重々しいサウンドの中アンソニーが慟哭する。ハードロック期だけあって重い。


RHCP - Transcending lyrics

 

 

The Cure "A Forest"

まさしく森、という雰囲気。


The Cure - A Forest (Official Video)

 

 

◆ダミア "暗い日曜日(Sombre Dimanche)"

自殺者が出て禁止になったという曰くつきの曲。最近はYouTuberのおもちゃになっている節がある。


暗い日曜日

 

 

◆アーケード・ファイア"My Body Is A Cage"

セカンドアルバムのラストトラック。「僕の体は檻だ」的な意味。


Arcade Fire - My Body is a Cage

 

 

ボン・ジョヴィ "My Guitar Lies Bleeding In My Arms"

ボン・ジョヴィ史上最も暗いアルバムの、最も暗い曲。


Bon Jovi - My Guitar lies bleeding in my Arms

 

 

ボブ・ディラン "The House Of The Rising Sun"

 別にディランのバージョンじゃなくてもいいんですけど、アニマルズのバージョンはしめっぽい雰囲気がないので。やっぱフォークソングって暗い。


Bob Dylan - House of the Risin' Sun (Audio)

 

◆ザ・ドアーズ "The End" 

 この世の終わりっぽい。


The Doors - The End (original)

 

 

レディオヘッド "Street Spirit"

暗いといえばレディへは入るだろうなと思って思い浮かべてみたけど実際レディオヘッドって単純に暗い曲って意外とそんなないなとか思った。まあこのへんか。


Radiohead - Street Spirit (Fade Out)

 

 

◆オアシス "Where Did It Go Wrong?":暗いかというとそれほどでもないけど普段のビッグマウスの割に「どこで全て間違った?」なんてやっぱりいっぱしの闇をもってるなーという感じの曲。好き。


Oasis - Where Did It All Go Wrong?

 

 

◆amarzarashi "穴を掘っている":「墓穴を掘る」を文字通り歌った曲。


amazarashi - Digging Holes

 

 

◆amazarashi "僕が死のうと思ったのは":もうタイトルで十分な感ある。


The Reason why i thought i'd die (Sub. Español)

 

BUMP OF CHICKEN "続・くだらない歌":BUMPの中で一番わかりやすく暗い曲。多分バンドとして一番しんどい時期の曲。自殺がほのめかされる歌詞があるが、そこはやはりバンプで救いのある結びになっている。

 

BUMP OF CHICKEN "レム":アコギで静かに歌われるが、グサグサと容赦なくブッ刺してくる歌詞が印象的。

 

 

 

 

飽きたのでここらで終わりますがたまったらまた書きたいです。

 

 

◆追記

また書きました。

aognotes.hatenablog.jp

 

コンビニ人間感想

文庫化を機に読みました。

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

 

100ページちょっとなんで中編小説くらい。薄い。

ストーリーはこれと言って何か大事件が起こるようなもんでもなく単調なんですが。 現代にはびこる「モヤッとする空気」を濃縮したようなお話だったと思います。面白かった。

 

「常識」を巡る、特に大きな谷も山もない物語。

 

あらすじ。

主人公は30代後半の女性、恋人は生まれてから一度もおらず、 就職はせずにずっと同じコンビニでアルバイトとして働いている。 この主人公がちょっと変わってて、簡単にいうとものすごい「ずれた」感性を持っている。「生と死」に対する倫理観や人間関係に対する価値観など、なんとなーく生きているうちに身につくはずの「常識」がどうしても内面化できずにいる。 ずれているからまともな人間関係は築けない。もちろん結婚はしていないし、就職もできなかった。

 

そこで出会うのがコンビニ。 コンビニという箱の中ではすべてが機能的に動き、コンビニという組織の一細胞として働く。 もちろん店員もコンビニという機能の一部、コンビニの細胞の一片となる。 これが主人公の気質にこれ以上なくマッチした。 行動原理はマニュアルという指針通りに決めればいいし、人間関係もコンビニ内だけならうまくやれる。 主人公はコンビニ店員である間だけ、「普通」になれる。 ここに「コンビニ人間」が誕生。(タイトル回収・・・!!!)

 

ですが、茶々をいれてくる連中がいるわけです。 「まともに就職もしないで何やってんの?」 「なんでその年でバイトなの?」 「しかもコンビニって・・・(笑)」 「まともな女性なら結婚してる歳でしょ?」 みたいな。うるせえな。

 

こういう「自分の常識を押し付けてくる人」ってのは割と他のお話でもよく見るんですが、この小説で違うのはそういった圧力に対する主人公の反応。面倒だなー、くらいには思っても、それで感情が揺れたりしないというか、そもそも感覚がずれすぎて「あぁ普通はそういうもんなのか、へー」くらいのリアクションなわけです。 主人公は「持病があって就職できないんですよー」みたいに一応は対策を打つのですが、あくまで「私のここはどうやら変らしいからこういう設定にしとくかーめんどくさいし」みたいに無感動なんですよ。 当事者なのになぜか第三者であるかのようにふるまうのが面白い。 主人公は「常識」という世間の共通認識を肌感覚で理解できない。 そのためかえって「常識の方が相対化されてしまう」 これがこの小説のミソなんじゃないかと思います。

 

 

そもそも「常識」は「大勢の人が共通して抱いている幻想」なわけで、 それを共有していない人にとっては何の意味もないわけです。 主人公は「現代日本」に属しているにも関わらず、「常識」という「幻想」をいまいち共有できないため、いっそう「常識の不確かさ」をあぶり出してしまうという構図なのかなーと。 物語に出てくる「嫌な奴」は小説風にデフォルメされてはいますが、現実にも結構似たような人っているなあ・・・と極上のモヤモヤ感を提供してくれます。一生クラウン乗ってろ。

 

 

 

そう、つまり要約すると…主人公がずっと江口のりこさんのイメージだったということです。

 

iPhone XRの悪口!年齢は?年収は?恋人はいる?

iPhone XRにしました。前に使ってたの6sとかだったので結構変化に戸惑っています。

iTunesに繋げば前のデータがそっくりそのまま蘇るのが本当に手軽でありがたいなーと思いながらも、いくつか不満があるのでメモ。

AndroidiPhoneのためデレステで2万以上のジュエルが消えた件についてはAppleのせいではないので置いておくとして…置いておくとして…して…

 

イヤホンジャックが無い

イヤホンジャックがなくなって充電と同じところに挿すことになったのは聞いてたんですが、これが思った以上に不便で、外でふと音が聞きたくなった時にWalkmanのイヤホンを差し替えて…というのがすぐにできないんですね。いや、変な動画見たいとかってわけではないんですが、とっさにちょっと外では出したくない音を聴けないって割と不便だなあと。たぶん学校や職場で「アイドルマスターシンデレラガールズ!スターライトステージ!!!!!!!」とか大音量で響いて、イヤホン挿せないからとっさに隠すこともできず今死にたくなってる人が無数にいることと予想されます。

 

間違ってスクショを撮りまくってしまう

スクショを取るには「電源+音量(+)」を同時押しなんですけど、今回音量ボタンが電源ボタンのちょうど向かいにあるんですよ。普通に考えて電源のボタン押すときに反対側にも絶対力入るじゃないですか。パッッッッシャァ…!。

本気で開発のおつむを心配した。

無駄に撮影される分にはまだいいんですけど、電車とかで変な方向に向けながらやったら普通に痴漢っぽいからマジで怖い。やってない。

 

ホームボタンがなくなった…のはいいけど

ホームボタンが無いのはAndroidも同じで、それ自体は別にいいんですけど、iPhone XRではホームに戻るためには画面下から少し上にスイープするんですね。これ、リズムゲーとかやってる人(であんまりうまくない人)はプレイ中にその動作が認識されてしまって結構止まるんですよね。結構ストレスだなーと思いました。デレステのフリック操作で画面ごと彼方に飛んでったのには笑う。

 

④いらんくらいブラウザバックする

画面の左端から右方向へのフリックで「戻る」になるのは以前からでしたが、これの反応が過敏になった。ちょっとタップしただけで戻る。読んでて下にスクロールしようとすると戻る。なにやってても戻る。戻る戻る戻る。留まれ。

 

 

 

そんな感じで、耐えられないような不満はないしやっぱり手軽で便利なんですけど、「この変更必要あった?」みたいなのが目についきましたという話でした。

あ、でもビデオの画質はめちゃくちゃ良かったです。

 

次はAndroidにします。

寝る時間に眠気が飛ぶ

知に働けば角が立つ、

 

情に掉させば流される、

 

眠気は床に着くとむしろ飛び、

 

腹痛は便座に座ると引いてゆき、

 

勉強しろと言われればやる気が減退し、

 

花粉症の薬をもらいにいった途端に花粉は勢いを落とし、

 

桜祭りと銘打つ祭りはことごとく開花前か散ったあとで、

 

土用の丑の時期は暑いのでむしろ鰻に食指が動かず、

 

フルコンボ直前にしてLINEが届き、

 

いざこの世に誕生せんとするとバブルが弾け、

 

地上が動いてるんだと指摘したら処されかけ、

 

猫はニャンニャン、牛はモウモウ鳴き、

 

ポッポはキポッ!!!!と鳴き声を発し、

 

トランセルはただかたくなるなか、

 

田は荒れ、山は枯れ、海は死に、

 

風はどうですか、空もそうですか、

 

 

 

逝って しまいますか

 

 

【辻井伸行】『神様のカルテ~辻井伸行 自作集』が人生で一番聴いたアルバムになってたかもしれない話

辻井伸行氏といえば国内外で活躍する、日本を代表するピアニスト。

盲目でありながら超絶技巧曲も弾きこなすまさにヴィルトゥオーソ。

来年のオリンピックの開会・閉会式のどっちかで出るんじゃないかと勝手に自分の脳内で有力視されている存在です。

 

で、クラシックには明るくないんですけど彼の弾くラ・カンパネラ(リスト)に感銘を受け、ほえーっとCDを漁るうちにオリジナル曲集を見つけたので何の気なしに聴いてみたところから始まります。

 

それがこれ。

神様のカルテ ~辻井伸行 自作集

神様のカルテ ~辻井伸行 自作集

 

 

 

元々、若干12歳だかそれくらいの年齢で書いた「ロックフェラーの天使の羽根」という曲が好きでした。


辻井伸行.ロックフェラーの天使の羽

 

その曲も収録されていることもあり、この手の曲調を期待してアルバム全体聴いてみたのですが。

 

初聴時は正直なところピンとこないというか、期待外れだったのを覚えています。

というのもタイトルにもなっている「神様のカルテ」を始め、なんというか学校の合唱曲のような無害な感じの曲がほとんどを占めていたためです。

それこそ卒業式にでもかかりそうな春を感じさせる温かみのある曲が多いのですが、「この後こう展開していくんだろうなー」という予想通りに進むようなメロディや曲構成のものが多く、つまりは驚きもなければバリエーションも少ない、眠たいアルバムという印象が拭えなかったわけです。

 

これは聴きこむこともないだろうなーと思ったのを覚えています。

 

ですがそんな予想に反し、その「眠たいアルバム」であることがかえってこのアルバムの有用性を爆上げすることと相成りました。

 

というのも、毎日通勤で長大な時間を電車に揺られておりまして、帰宅時には30分間席に座れる区間があるんですが、いつもそこですーすー寝てるんですな。

電車はガタゴトうるさいのでノイズキャンセリングのイヤホンで眠りやすい音楽を聴きながら寝るのが習慣になっていて、そこにこのアルバムがかっちりはまったわけです。

 

棘の無いあたたかい演奏、曲調が快眠を導いてくる。

今まで聴いたどんなアルバムより眠れる。

なんならヒーリング系の音楽より眠れる。

 

これはいいと毎日、本当に毎日のように聴いてたら、寝ながらもどんどん耳になじんでいきました。徐徐に曲も覚えだし、お気に入りと言える1曲もできました。

 

それがこちら、"コルトナの朝"


辻井伸行 - コルトナの朝 (Nobuyuki Tsujii - A Morning in Cortona)

 

コルトナはイタリアの地名なんだそうで。

メロディがわかりやすいというのが最初の印象だったんですけど、どことなくノスタルジックで、早朝の閑散としながらも煌々とした景色を思わせる曲調が徐々に好きになっていきました。あと分析まではできないんですけど半音の使い方が上手い気がする。

 

この曲含め、彼の曲には特定の場所に行った際の印象を表現したものが多いんですけど、そのどれもが澄んだ雰囲気を持っていて、あーこの人みたいに物事を見られたらいいだろうなみたいな憧憬を覚えるくらい、綺麗で視界が霞む。汚れちゃったのは世界か自分の方か…

 

 

今まで一番聴いたアルバムを思い浮かべると、

RHCP "Stadium Arcadium"、The Cribs "Men's Needs, Women's Needs, Whatever"、Arctic Monkeys "Whatever People Say I Am, That's Not What I Am"、Nirvana "In Utero"、Radiohead "The Bends"とかが候補になりそうなんですけど、やっぱほぼ毎日聴いてると積み重なるもんで、実は人生で一番聴いてるの『神様のカルテ』なんじゃねえかみたいな話でした。神様のカルテ、映画見たことないんですけど

 

 

他のアルバムでいうと、オリジナル数曲も入ってるこれも良きだった。 

 

 

辻井さんの音楽は正直自分の好みからは少し外れてるんですけど、クラシックの曲も含めるとほぼ毎日のように聴いてるから不思議。

1回コンサートにも行ってみたいと思う次第。

あとオリンピック出てください

あなたの、息が、クサいのです【喫煙者 各位】

よいですか

 

 

おたばこを吸うのは自由です

 

 

認められた権利です

 

 

「健康に悪かろうとお前に口出しする権利はない」

 

 

もっともです

 

 

あなたが肺がんになろうと動脈硬化を起こそうと

 

 

朝の星座占いのラッキーアイテムくらいどうでもよいです

  たまに入手がほぼ不可能なアイテムをだすな

 

 

・・・

 

 

「俺たちは高い税金を払っているんだ」

 

 

 

左様ですか

 

 

それもどうでもよいですが

 

 

いいですか

 

 

よく聞いてください

 

 

 

 

 

クサいのです

 

 

 

 

 

息が、クサいのです

 

 

いや息だけではありません

 

 

体が

 

 

あなたの存在する周囲数メートルが

 

 

全体クサいのです

 

 

豚小屋がロクシタンの店内に思えるくらい

塵芥処理場がラベンダー畑に見えるくらい

 

 

 

クサいのです

 

 

 

肉が、

 

 

肉が腐っているのですか

 

 

大丈夫ですか

 

 

ちゃんと生きてますか

 

 

生きながら腐敗してませんか

 

 

壊死してませんか

 

 

リビングデッドですか

 

リビングデッドでしたらば

 

 

ひとおもいに殺してさしあげたほうがよいですか

 

 

さまよう魂の救済がそれだけならば

 

 

あなたを殺して、いいですか(さゆり)

 

 

 

口に、コロニーができているのですか

 

 

培養されてますか

 

 

歩く生物兵器ですか

 

 

たしかに一国くらいなら滅ぼしかねないクサさです

 

 

 

とにかく

 

 

クサいのです

 

 

死の臭いがいたします

 

 

死の臭いがしながらも歩いておられるので

 

 

ウォーキング・デッドと呼ぶことをお許しください

 

 

クサいです

 

 

マスクを、マスクをご存じですか

 

 

口をふさぐことが可能です

 

 

便利なシロモノです

 

 

密封性の高いものをおすすめします

 

 

できれば一切の空気を通さないマスクを

 

 

1時間装着していただきたいです

 

 

 

そんなにタバコがお好きでしたらば

 

 

食べてしまうがよかろうです

 

 

もりもりと、もりもりと食べるのです

 

 

サラダにかけるとなお良いです

 

 

ヘルシーに相違ありません

 

 

煙草を、たべましょう

 

 

 

 

 

あといいですか

 

 

あなたがどれだけかっこよく喫煙しても

 

 

その実 かっこついてはいません

 

 

日本人がおたばこを吸っても全然かっこつきません

 

 

クサい

かっこわるい

鬼籍に入ってほしい

 

 

3Kとは

 

 

喫煙者のことと心得たり

 

害è«é§é¤ã®æ¥­èã®ã¤ã©ã¹ã

 

 


Oasis - Cigarettes & Alcohol