鬱アルバム&暗い曲をひたすら挙げていく①
暗い部屋の隅で膝かかえて聴きたいアルバムや曲をまとめたよ!
5月病に備えるか、梅雨の季節に活用してね!
◆ジョン・フルシアンテ『Niandra Lades and Usually Just a T-shirt』
ご存じレッチリの元ギタリスト、ジョン・フルシアンテの初ソロ作。自分の中ではキング・オブ・鬱アルバム。タイミング的にはレッチリが"Blood Sugar Sex Magik"で乗りに乗っていた時期なのだが、それをおよそ感じさせないくらい孤独や悲愴が全面に出ている。自宅で録音したものらしく、デモ音源のような音質が剥き出しの感情・質感を出しているのだが、曲自体はド級に美しいという。
名曲揃いのうえ、Bad Brainsのカバーなんかも入っているのが面白い。
後半は歌無しのインストナンバーが続くが、自分が妙に好きなのが#8。できれば梅雨の時期に部屋の隅っこで聴いてほしい。
John Frusciante - My Smile Is A Rifle
◆ジョン・フルシアンテ『Smile From The Streets You Hold』
Niandra~に続く2ndアルバム。本人が「クスリ買う金のために作った」というアルバムで、鬱というより狂気という方が似合う。このアルバムを聴いた後だと「いや、ピンク・フロイドとか全然正気」と言いたくなる。前作よりも勢いで作った感があるためより人を選ぶかも。
Smile From the Streets You Hold
- アーティスト: John Frusciante
- 出版社/メーカー: Birdman
- 発売日: 1997/08/26
- メディア: CD
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◆ポーティスヘッド『dummy』
陰鬱という言葉がぴったりのアルバム。悲しいとか死にたいとかいう激情が襲ってくるタイプではなく、けだるさや息の詰まりそうな閉塞感が張りつめたサウンドの中に表現されている。
ジャンル的にはトリップ・ポップに属するらしいが、ポップ…?という感じである。
ジョン・フルシアンテの挙げたアルバムとは反対に、徹底的に作りこまれたサウンドという感じ。
Portishead - Sour Times (Ascenseur pour l'échafaud)
◆ニルヴァーナ『In Utero』
聴きすぎて普通にロックアルバムとして楽しめるようになってしまっているんですが、初めて聞いたときはその生々しさにビビった。ニルヴァーナとして最後のスタジオアルバムになったこともあり、その吐き出すような歌とビリビリした感触に意味を見出してしまう。
Nirvana - Heart-Shaped Box (Director's Cut)
◆アリス・イン・チェインズ『Unplugged』
「うつ病のビートルズ」として知られるグランジバンドのライブ盤。ボーカルのレイン・ステイリー急逝の前に収録したアコースティックライブ。
病的な楽曲はスタジオ・アルバムでも聞けるが、まさに風前の灯といえるようなレインの歌声が切に響く。
Alice In Chains - Would? (From MTV Unplugged)
◆ジェフ・バックリィ『Grace』
鬱アルバムというとちょっと外れるが、暗めのアルバムではあるので。その暗さも陰鬱な雰囲気ではなく、ただただ美しさに昇華している名盤。トム・ヨークもマシュー・ベラミーも大好き。
"Last Goodbye"は自分の中で特別な曲で、1枚のアルバムだけ残して急逝した事実を思うとよりこみ上げるものがある。"Lover, You Shoud've Come Over"はジェイミー・カラムのカバーも良い。
Jeff Buckley - Grace (Official Video)
Jeff Buckley - Last Goodbye (Edit)
◆ジョイ・ディヴィジョン『Closer』
暗い系としてはよく挙がるアルバムなのでとりあえず。暗いとかなんとかいうより普通に傑作なので聴くべき。ジョイ・ディヴィジョンのアルバムはジャケットが飾りたいくらい美しい…。
とりあえず部屋を暗くして体育座りした上でヘッドホンをつけて聴こう。
- アーティスト: Joy Division
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2007/10/02
- メディア: CD
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クラシックは詳しくないんですが、さすがにこれは有名なので。チャイコフスキーの交響曲では最高傑作との呼び声も高いそう。タイトルからしてという感じですが、正直第3楽章で止めておけばそこまで鬱々しくもないのでは?という気もする。第4楽章は、まあ。
うつ病患者にこれを聴かせたら悪化したという鬼みたいな実験もあったという話も聞いたことあるが本当か。カラヤンの盤を持ってるのでたまに聴く。
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),チャイコフスキー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: CD
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◆デイヴィッド・ボウイ 『★(Blackstar)』
いきなりなんだよという感じだが、暗くはない。(明るくもないけど)ただ、リリース直後に亡くなった事実も含めて、終わりの匂いが終始漂っており、それでいて力強さも内包しているという。ボウイのボウイっぷりが最後まで聴ける。
David Bowie - I Can't Give Everything Away
◆バウハウス "Mask"
ゴシック・ロックの祖。バウハウスならどのアルバムでもいいかなと思ったんですけど"Hollow Hills"の地獄っぷりが秀でていたので。今振り返ってみるとポスト・パンクのバンドってよくデビューできたなっていうぐらいに暗いor前衛的なのが多いなと。
- アーティスト: Bauhaus
- 出版社/メーカー: Beggars UK - Ada
- 発売日: 2007/05/21
- メディア: CD
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◆エコー&ザ・バニーメン "Heaven Up Here"
これも鬱というよりは耽美系なんだけど緊張感があってやっぱり全体暗い。そういえばRHCP"OFF THE MAP"のBlood Sugar Sex Magikのアウトロでこれのメロディが聴ける。
Echo & The Bunnymen - Show Of Strength [HQ] [Studio Version]
ここからは曲。
◆RED HOT CHILI PEPPERS "Transcending"
RHCP史上最も暗い曲かも。奈落の底みたいなベースラインからはじまり、転調を経て歪んだ重々しいサウンドの中アンソニーが慟哭する。ハードロック期だけあって重い。
◆The Cure "A Forest"
まさしく森、という雰囲気。
The Cure - A Forest (Official Video)
◆ダミア "暗い日曜日(Sombre Dimanche)"
自殺者が出て禁止になったという曰くつきの曲。最近はYouTuberのおもちゃになっている節がある。
◆アーケード・ファイア"My Body Is A Cage"
セカンドアルバムのラストトラック。「僕の体は檻だ」的な意味。
Arcade Fire - My Body is a Cage
◆ボン・ジョヴィ "My Guitar Lies Bleeding In My Arms"
ボン・ジョヴィ史上最も暗いアルバムの、最も暗い曲。
Bon Jovi - My Guitar lies bleeding in my Arms
◆ボブ・ディラン "The House Of The Rising Sun"
別にディランのバージョンじゃなくてもいいんですけど、アニマルズのバージョンはしめっぽい雰囲気がないので。やっぱフォークソングって暗い。
Bob Dylan - House of the Risin' Sun (Audio)
◆ザ・ドアーズ "The End"
この世の終わりっぽい。
The Doors - The End (original)
◆レディオヘッド "Street Spirit"
暗いといえばレディへは入るだろうなと思って思い浮かべてみたけど実際レディオヘッドって単純に暗い曲って意外とそんなないなとか思った。まあこのへんか。
Radiohead - Street Spirit (Fade Out)
◆オアシス "Where Did It Go Wrong?":暗いかというとそれほどでもないけど普段のビッグマウスの割に「どこで全て間違った?」なんてやっぱりいっぱしの闇をもってるなーという感じの曲。好き。
Oasis - Where Did It All Go Wrong?
◆amarzarashi "穴を掘っている":「墓穴を掘る」を文字通り歌った曲。
◆amazarashi "僕が死のうと思ったのは":もうタイトルで十分な感ある。
The Reason why i thought i'd die (Sub. Español)
◆BUMP OF CHICKEN "続・くだらない歌":BUMPの中で一番わかりやすく暗い曲。多分バンドとして一番しんどい時期の曲。自殺がほのめかされる歌詞があるが、そこはやはりバンプで救いのある結びになっている。
◆BUMP OF CHICKEN "レム":アコギで静かに歌われるが、グサグサと容赦なくブッ刺してくる歌詞が印象的。
飽きたのでここらで終わりますがたまったらまた書きたいです。
◆追記
また書きました。