南極猿手帖

だいたい音楽の話(邦:洋=2:8くらい)をしている人です。ライブに月1~3回くらい行ってます。

【The Lemon Twigs】レモン・ツイッグス、今年一番のライブだったかも

名古屋クアトロのレモツイライブ行ってきました。

すごかった...!
 
軽い気持ちで行ったんですが、今年のベストライブだったかもしれない。そんくらい。
 
レモツイはデビュー時から「ロックのエリート兄弟」だと思っていて、高校生くらいの年齢で70sの雰囲気を完全再現してしまっているのが天才的だなーと思ってましたが、ライブはまた別の意味でもすごかった。
 
さて今回、ニューアルバム『Go To School』のツアーだったのでセトリは新曲多めでした。

 

GO TO SCHOOL [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (4AD0094CDJP)

GO TO SCHOOL [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (4AD0094CDJP)

 

 

アルバムラストトラックのGo to schoolを流しながら入場してくるんではなかろうかと予想していたらその通りでふふっとなるところから始まり、一曲目はNever in my arms,…。セカンドは比較的ロックテイストが強くなっていましたが、それを象徴する幕開けでした。
と、早速異変に気づく観客。
 
弟の方がめちゃくちゃ動く。ミック・ジャガーなんかより断然動く。イアン・カーティスよりアクロバティック。飛ぶ跳ねる(空を)蹴る、と他のメンバーとぶつからないか心配になる。
さらにはベーシストの股間のマイクを咥えながら歌う(なんとマジである)という奇行に及び観客爆笑。
 
 
なるほどー、弟がいっちゃってる感じのバンドかーと把握しつつ、それでも演奏は全くブレがない。というか兄弟の歌唱力がずば抜けていることに気づきます。演奏力高いとは聴いてましたが、30年くらいやってんじゃないのというくらい楽器の扱い慣れてるし、特に兄貴はジャーニーとかでやってけそうなくらい正統派に歌唱力がある。弟も独特ながらロックのフロントマンとしてこれ以上ないくらいの表現力がある。
 
2人のコーラスは迫力がすさまじく、These WordsやAs long as we're together, Never Knowはイーグルスでも観ているような気分に。

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ライブで改めて見ると思うのが、彼らの曲は一曲の中で表情がコロコロ変わるんですよ。転調で調性が変わるのも勿論、リズムのパターンが単調でないので聴いてて飽きない。それでいて詰め込みすぎな感も無いので構成が上手いんだなーと、自然と引き込まれていきます。
 
比較的CD音源よりギター主体の音作りになっていたため、荒々しさもありつつ、高い完成度のライブでありました。
 
そういえば曲間のMCはほとんど無かったんですが、片方が喋ってるのをもう片方が全然聴いてなかったり、観客が静かすぎたのかめちゃくちゃ適当に「ウィーラブジャパーン」と半笑いで言ってたのが笑えました。あとギターのシールドがめちゃくちゃ絡まってて、それを解いてるとき「今はカメラ止めてよ笑」という場面もあり、終始笑いながら観られました。
 
 
 
また行きたい。