【Viva Brother】ビバ・ブラザーというバンドについて書いてみる
ある期間、狂ったようにその曲ばっか聴くということがありまして、数年前にはそれが「ビバ・ブラザー」だったんですよね。
知ってますか、ビバ・ブラザー。(壁に叫ぶ気分)
2011年にデビューして、ファーストアルバムだけ出して解散していった、別に伝説でもないUKロックバンドです。
音楽性はというと、ブリットポップの再来と言われるほどブリトゥンブリトゥンした曲であり、もっとはっきり言うとブラーとオアシスのハイブリッドみたいな感じだったんですな。
「もうちょい器用なオアシス」または「ちょっとヤンキーっぽいブラー」みたいな。歌い方やインタビューでのビッグマウスっぷりはオアシスっぽかったですが、曲調はブラー寄り。
あの時期、オアシス解散の余波もあって、こいつらこそ次世代のUKロッカーやで!みたいな雰囲気がバンバンでておりました。そりゃもう、アルバム発売前から結構なプッシュっぷりで、某ロキノンも持ち上げていたところから私の目にも止まったわけです。
実は元々ブラザーという名前だったんですが、海外のバンドによくある権利訴訟的なあれこれでやむなく(?)ビバ・ブラザーに。ほどよく名乗るのが恥ずかしい微妙なバンド名へと変貌を遂げましたが、未だに解散はこの微妙なネーミングのせいだと思っている。
で、このビバ・ブラザーで夢中になったのが“Darling Buds of May”という曲。何度聴いたかわかりません。レコードだったら「擦り切れるほど聴いた」とか形容できるんですが、MP3だから無傷も無傷であります。
Viva Brother - Darling Buds Of May
イントロから大好きで、A→D→C→Fのコードを繰り返してるだけなんですが乾いた音がほんとに心地よいです。Aメロのウーーーウゥー⤴と高槻やよいを彷彿とさせるクールなフレーズを経て、「だって彼女の誕生日は5月だからーーーー!!!(直訳)」と叫ぶサビが最高。サビでの上昇フレーズが二段階になってるんですよ。2秒で好きになりました。
Darling Buds of Mayって、テレビドラマなんですよね。全然見たことないので歌詞の意味するところはさっぱりわかりませんが、全体的にあんまり深い意味はなさそうな気もします。
この曲が入ってるFamous First Wordsってアルバムには、New Year's Day, Still Here, Time Machineなどの「死ぬほどわかりやすい曲」が入っているので将来性のないバンドでもOKという方には是非勧めたいところ。
VIVA BROTHER - Still Here (Official Video)
さてこのビバ・ブラザーですが、ベストヒットUSAへの出演、ファーストアルバムのリリース、来日公演などを経てしばらくすると、あっさり解散してしまいました。ビッグマウスのわりにアルバムは言うほど売れなかったのが原因でしょうか、早すぎてもはや推測する材料もない。というかFamous First WordsってFamous Last Wordsをもじったタイトルなんですが、そのまま元ネタの通りLast Wordsになってめちゃくちゃ気まずい。
ライブに行くことも叶わず、伝説と言われるほどにも売れず、自分の中で消化できてないバンドの一つなのでした。
で、実は2016年ごろ?ひっっっっそりと再結成してやがりました。どれくらいひっそりかと言うと、セカンドアルバムをデジタルのみでリリースし、それが何の話題にもなってなかったくらいひっそり。
ビビりました。ちなみにセカンドアルバムはまだ聴けていないし、セカンドアルバムのリリース以降活動してんだかしてないんだかわからないというやる気のなさで、好きなバンドなのに思い出す度モヤッとするのです。話題になってファーストアルバムだけ出して音沙汰無しってバンド多すぎるんですけど、変な期待持たせずきっちり解散宣言してほしいです。ストライプスはえらい。
そういえばダーリアとかツイステッド・ウィールズとかどうしたんだろう。ダーリアに至ってはEPだけという。